伝説になった男たちのドラマ『野人時代』

 独立運動家・金佐鎭(キム・チャジン)の息子で日本の植民地時代に“拳”と“義理”で日本人に対抗した金斗漢(キム・ドゥハン)。伝説的な拳の代名詞、金斗漢の幼少時代から1970年代に高血圧でこの世を去るまでの一代記を描いたSBSテレビの大河ドラマ『野人時代』(李煥慶(イ・ファンギョン)脚本/張亨一(チャン・ヒョンイル)演出)が29日スタートする。

 青年の金斗漢はアン・ジェモ、壮年の金斗漢には金永哲(キム・ヨンチョル)をキャスティングし、富川(プチョン)映像文化団地内の2万坪の敷地に1930年代のソウルの街を再現したオープンセットを建てた話題のドラマだ。金英哲は植民地支配からの解放後を描く来年1月頃に登場する。金英哲は「金斗漢という人物を作るために、10キロ以上太る予定」と語った。

 日本のヤクザの朝鮮での責任者で、金斗漢と対決する林役は李昌勳(イ・チャンフン)が演じ、今回のこの役でイメージチェンジを図る。李昌勳は「この機会に完璧な演技を見せたい」と抱負を語った。金斗漢の初恋の相手、朴インエ役はMBCテレビ『洪国栄(ホン・グクヨン)』に出演したチョン・ソヨンが、名月(ミョンウォル)館の妓生で金斗漢を恋慕するソルヒャン役はホ・ヨンランが演じる。

 今月22日に終了した時代劇『女人天下』が、朝鮮時代の女性たちの権力争奪戦だったとすれば、『野人時代』は日本の侵略によって始まった20世紀の韓国の“男たちの物語”だ。シナリオも『龍の涙』、『太祖王建』などの男性的な内容を扱った時代劇で名声を博した李煥慶氏が手掛けた。李煥慶氏は「5年前から執筆を準備し、現在約80%のシナリオが完成した状態」とし、「男性の趣と義理を視聴者に伝えたい」と語った。

韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者
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