『ガラスの靴』終えた金賢珠「しっかり充電します」

 タレントの金賢珠(キム・ヒョンジュ/24)はこの1年4カ月、一瞬も休むことなくブラウン管を通じて “才能”とエネルギーを放出してきた。時には溌剌とした新世代(MBCテレビ『その女の家』)、時には決断力と威厳を備えた朝鮮時代の商人の頭(MBC『商道』)に、次々と変貌してきた金賢珠の“マラソンレース”は、28日最終回を迎えるSBS『ガラスの靴』(脚本:カン・ウンギョン、演出:チェ・ユンソク)でひとまず終止符を打つ。

 「どんなに困難な状況でも明るい笑顔を忘れないソンウに、むしょうに惹かれました。『商道』を終えて体力的にも精神的にも疲れた状況でしたが、“ソンウ”になることで、また力が湧いてくるような気がして。それでキャスティングのお話を聞いてすぐにOKしました」

 今月19日、汝矣島(ヨイド)CCMMビル・ウボンホールで行われた『ガラスの靴』打ち上げパーティーで会った金賢珠の表情には、疲労が色濃かった。18日夜、最後の撮影を終えた金賢珠は「これで終わったんだと晴れ晴れしながらも、とても寂しい」と話した。

 『ガラスの靴』は最終回まで半月を残した13、14日、平均視聴率37.7%(ニルソンメディアリサーチ集計)をマークし、週間視聴率トップに立った。初回から20%台の視聴率で順調に滑り出していたが、最後に来てその勢いを増している。単純な“勧善懲悪”ドラマにもかかわらず、キャラクターが魅力的なおかげだろう。

 「このドラマを通じて、自分がとても強い人間だと気づきました。演技者としてもそれなりに感触を得たと思いますし。以前は長い間休んだらファンに忘れられてしまうという焦りがありましたが、今はしばらく何も考えないで、どこかに行きたい。ファンへの信頼が生まれましたから」

 ソンウをめぐるチョルウン、ジェヒョクの三角関係は最後まで視聴者の関心を集めた。もし現実だったら、どちらを選ぶかと聞くと「愛は一瞬の出来事ではない」と答えた。ほんの少しの間、心を奪われたジェヒョクより、長年の友人のようなチョルウンの方がいいという説明だ。「友情と区別がつかないような愛が本当の愛だと思います。自分の結婚相手もチョルウンみたいな人だったらいいですね」

 金賢珠は最後の撮影で多くの涙を流した。スンヒの計略で“組織”に拉致されたソンウを助けに行ったチョルウンが、ナイフで刺されて命を落とすためだ。しかも様々な苦難を乗り越えて愛を確かめ合った2人の結婚式当日に。

 「突然の悲劇で終了してしまったのは残念。私が脚本家だったら違う結末にしたと思います。とにかく、27、28日の放送を見た視聴者は目が腫れてしまって、外出できないと思いますよ」

 近く米ロサンゼルスに住む友人の家に向かうという金賢珠は「演技するエネルギーが充電したと確信できるまで、ゆっくり休むつもり」と話した。

チェ・スンヒョン記者
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