金容傑「繊細なバレエを国内ファンに披露します」

 16日、国立バレエ団の練習室。バレエダンサーの金容傑(キム・ヨンゴル/29)は、しばらく振りに我が家に帰ってきたようにリラックスして、練習に励んでいた。

 国立バレエ団の主役出身の金容傑は、外国の超一流のバレエ団に進出した最初の男性ダンサー。2000年7月からフランスのパリオペラバレエ団の正式団員として活動している彼は、「2002年世界バレエスター招待大公演」(27~28日・芸術の殿堂オペラ劇場)で国立バレエ団の金ジュウウォンと呼吸を合わせる。

 「パリの生活は、年齢も高く バレエ団の要求するバレエスタイルが違って苦労しています」韓国最高のバレエスターだったが、パリオペラバレエ団の群舞の一員として新たにスタートした金容傑は、バレエ学校を卒業し入団したての他のダンサーとは、10歳年が違う“兄貴”だ。

 「少しでも若く見せようと髪も伸ばしました」パワフルなダンスで有名だった金容傑は最近、繊細で丁寧なダンスを身につけようとしている。「私にとってバレエは100メートル競技と同じでした。瞬発力が必要な男性的なダンスだった。パリでは細かい動作を俊敏に長時間踊るため、持久力が必要です。」

 それまでに流れた汗は、数カ月前ついに日の目をみた。今年5月に公演した『ドンキホーテ』で金容傑は“ジプシー隊長”の役を任された。「元はソリスト級のバレエダンサー5人がこの役に内定されていました。しかしバレエ団が私に『ダンスをの振り付けを覚えていてほしい』と言うんです。事実、私の実力とその配役とは、かけ離れているような気がしましたが、一生懸命練習しました。激しいダンスを短時間でこなそうとしたため、太ももまで傷めてしましました」

 しかしその間の肉体的、精神的苦しみはカーテンコールの瞬間に全て消え去った。「初めてパリの舞台で主役の横の横に立てた。本当に飛び上がるほど嬉しかったです」金容傑は『ル・フィガロ』など 地元マスコミで「ヌレエフの振り付けに忠実だった」と好評を受けたという。「世界的なバレエ団で、古典と現代レパートリーを問わず数々の作品に出演することができたことは、本当に幸せなことです。他のダンサーの練習風景を見るだけでも恍惚とした気分になるんです」。

チョン・ジェヨン記者
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