月・火ドラマの熱い戦い始まる

 月・火ドラマの視聴率で不動の1位の座を守ってきたSBSテレビの時代劇『女人天下』が22日に最終回を迎え、その勢いを引き継いで視聴者の注目を集めようと、地上波テレビ局3社が激しい火花を散らしている。

 SBSは29日から『女人天下』に続いて金斗漢(キム・ドゥハン)の生涯を描いた時代劇『野人時代』で、“ポスト『女人天下』”を狙った総力戦に出る。若い頃の金斗漢役はアン・ジェモが、それ以降は金ヨンチョルがそれぞれ演技し、高斗心(コ・ドゥシム)、李スンジェ、チョン・ドンファン、趙炯基(チョ・ヒョンギ)、鄭永淑(チョン・ヨンスク)など、中堅の演技者らを大挙キャスティングした。

 富川(プチョン)市・遠美(ウォンミ)区・上(サン)洞に造られた約2万坪のオープンセットで1930年代の清渓川(チョンゲチョン)や明(ミョン)洞の町並みを再現した。脚本は『太祖王建』、『帝国の朝』などを手掛けた李煥慶(イ・ファンギョン)氏、演出は『兄弟の河』、『トギ』の張亨一(チャン・ヒョンイル)プロデューサー(PD)が務める。


 KBS第2テレビは29日から「ソフトなトレンディドラマ」という差別化戦略で対抗する。人気女性グループS.E.Sのユージンが初めてドラマの主人公として登場する『ラビング・ユー』。海女の娘であり、済州(チェジュ)道みかん農業協同組合の販場職員のタレが、偶然に出会った財閥の2人の兄弟と三角関係に陥るというストーリーだ。

 本来は『人魚姫』というタイトルだったが、最近スタートしたMBCテレビのドラマ『人魚娘』に似ているという理由からタイトルを変更した。『冬の恋歌』で人気を集めた朴ヨンハが相手役のヒョク役で出演する。夏の雰囲気に合わせて、済州島の涼しげなビーチの風光を背景にしているのも視聴者攻略のポイントだ。

 MBCはすでに7月初めから『危機の男』に続き、再び不倫ドラマ『告白』で月・火ドラマの視聴率トップを狙ったが、まだ期待には及んでいない。むやみに過激な台詞のため、空前の世論からの非難を浴び、視聴率は12%前後にとどまっている。『女人天下』終了後、こうした落ち込んだ雰囲気を一新するだけの逆転カードがあるのか注目される。

チェ・スンヒョン記者
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