自分そっくりの役を完璧にこなす『至上の愛』のトモ

 育った環境のせいか、話すたびにさまざまな国の人の姿が浮かぶ。

 タレントのトモ(22)は、すでにバラエティ番組などではお馴染みだが、演技する姿はまた一味違って見える。彼は最近、KBS第2テレビのドラマ『至上の愛』(脚本:李ソンヒ/演出:李カンヒョン)でナカムラ・ユージ役を演じている。

 自らも「自分がユージなのか、ユージが自分なのか分からない」と言うほどの“はまり役”だ。ナカムラ・ユージは在米韓国人3世で、英語に加え日本語までこなす。仕事にも遊びにも真剣に取り組むという彼は、囲碁を学ぶために米国を離れたユニークな性格の持ち主だ。“心の恋人”朴シウンをじっと見つめるシーンでは“守護天使”のようなオーラを漂わせている。

 トモの実際の人生もドラマに負けず複雑だ。日本で小学校3年生の時まで暮らし、韓国の外国人学校で小学校に通った後、米国で高校を卒業して大学(メリーランド大学経営学科)に進学した。

 大学1年生の時に日本でアルバイトをして、母と親しいタレントの李ヘスクの誘いで、98年『学校Ⅱ』のオーディションを受けたのが芸能界に入るきっかけだった。日本と米国で育ったお陰で、日本語と英語が堪能で、考え方も自由奔放だ。

 米国の大学に通っている時に日本へ戻ってきたのは、歌手になる夢を実現させるため。しかしトモは「演技者としてスタートした以上、演技で勝負する」と意欲を見せる。典型的な美青年スタイルでファンも多い。誉められた時は膝の上に手を乗せて、常に目礼をし、演技に対する愛着と執念を説得力をもって強調する姿には、他の芸能人には見られない“特別な印象”を受けた。

スポーツ朝鮮/李ユヒョン記者
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