全仁権(チョン・インクォン)、韓栄愛(ハン・ヨンエ)、ポム・ヨルム・カウル・キョウル(春夏秋冬の意/以下春夏秋冬)。1980年代中盤“韓国ロックのルネッサンス時代”をリードした主役たちが同じ舞台に立つジョイントコンサートが行われる。27日午後7時からソウル奨忠(チャンチュン)体育館で行われる『音楽の知性人のための通快コンサート』。
1970年代初盤以降、停滞から脱した韓国ロックシーンは、1985年アンダーグラウンドロックグループ「トゥルグクファ(野菊)」のファーストアルバムが30万枚のセールスを記録する“事件”をきっかけに、再び活気を帯びた。そうした韓国ロックの復活をリードした勢力は、テレビ出演なども一切せず、アルバムとライブのみで活動した多くのアンダーグラウンドバンドと歌手たちだった。
中でも全仁権は「トゥルグクファ」のボーカルとして時代を一世風靡した韓国ロックボーカルのシンボルだ。 『回って回って回って』、『行進』、『それだけが私の世界』、『朝が明けるまで』といった韓国ロックの名曲の数々が彼の獅子吼として誕生した。最近ではジョン・レノンの『イマジン』を独特のカラーでカバーして人気を呼んだ。
韓栄愛は“音の魔女”と呼ばれるほどの強烈なスタイルで、ロックとブルースを取り入れて若者を虜にした“アンダーグラウンド女性歌手の代母”。『誰かいない?』、『サイ』、『ルシル』などは、今聴いても新鮮で、胸を熱くする。『私は。全て』といった最近の曲では、夢幻的なテクノも披露した。
最近リリースされたニューアルバム『ブラボー・マイ・ライフ』で底力を見せた春夏秋冬もロックのルネッサンス時代に一世を風靡した主役だ。ロック歌手の金ヒョンシクと共に活動し、その後独立してフュージョンジャズブームを巻き起こした。『ある人の夢』、『人々は皆変わるようだ』など、初期のヒット曲は今でもこよなく愛されている。
今回のコンサートでは、それぞれが7~8曲ずつ披露する『3色コンサート』を行った後、華やかなボイスハーモニーで『ある人の夢』、『調律』、『行進』などの曲を一緒に歌う特別舞台も準備しており、期待が寄せられている。
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