『オレンジ』でデビューしたチョ・ユンヒ「NGにドキドキしてます」

 「初めての出演なのでとても緊張しています。特に大先輩の金英蘭(キム・ヨンラン)さんと一緒に演じる時はNGを出すんじゃないかと心配で、とても不安です。だから余計に緊張して、何回もNGを出してしまいます」

 SBSテレビの新シチュエーション・コメディー『オレンジ』(演出:李ヨンヘ)でデビューした新人のチョ・ユンヒ(20)はすっかり参っている様子だった。待ち合わせ場所へ着くと、彼女はテーブルに顔を伏せてぐっすりと眠っていた。「昨日は朝の8時から夜中の2時まで撮影した」と話しているが、全神経を集中させ過ぎて、疲労がピークに達しているようだった。

 「まだ役にうまく入り込めないみたいです。いつも『これは演技だ』って意識しすぎるので、余計難しいようです」。すぐさま笑顔に戻ったチョ・ユンヒは「もともと人前に立つのは苦手なタイプなので、私とは反対の性格のキャラクターを表現しなければならないのが本当に難しい」と語る。

 『オレンジ』でチョ・ユンヒは、元気でブリッコの大学生役だ。プールの監視員のアルバイト役を演じる彼女は、仕事をするふりをしながら“仕事には全く興味なくて男性にだけ関心がある”女子大生といったイメージで、とても元気で可愛らしい。

 同徳(トンドク)女子大学放送芸能学科2年生のチョ・ユンヒは、3年前に盆唐(ブンダン)のあるデパートでスカウトされた。雑誌やCMモデルを経て、李スヨンの『アイビリーブ』のミュージックビデオに出演して以来、その名を知られるようになった。

 京畿(キョンギ)道・龍仁(ヨンイン)にあるエバーランドで野外ロケを行う『オレンジ』の撮影は楽ではない。人がいない時間を選ばなければならないうえ、“良いカット”を撮るために考慮する部分も多い。「波のプールで撮影をする時は、波が来る瞬間に『スタート(収録開始のサイン)』の合図が出ます。波が来なければNGです」

 1週間のうち4日間を撮影に充て、金・土曜日は演技学校で個人指導を受けて、ジャズダンスも学ぶ。日曜日は家でテレビを見たり、友達と会う“普通の大学生”だ。

「私の演技力がある程度うまくなったら、ラブストーリーで主役を演じてみたいですし、演じられる役は全て演じてみたいです」

韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者
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