『女人天下』クライマックスへ

 「この世に生まれてはならない女が生まれ、欲深のために結局は実の父の命まで奪って、どうやって生きていけようか!」

 1日、江原(カンウォン)道・襄陽(ヤンヤン)郡の「38度線休憩所」近くの海岸では、SBSテレビの大河ドラマ『女人天下』(脚本:ユ・ドンユン/演出:金ジェヒョン)のラストシーンの撮影が行われていた。素服を着た蘭貞(ナンジョン/姜受延(カン・スヨン)扮す)が海に入り自ら命を絶つシーンだ。

 22日に放送される『女人天下』の最終回では、蘭貞のみならず主要人物の大部分が死を迎える。20年に渡って権力を享受してきた文定王后(錢忍和(チョン・インファ)扮す)は、65歳でこの世を去る。

 急速に没落した蘭貞は逃亡中に庶民から石を投げられる。尹元衡(ユン・ウォンヒョン/李徳華(イ・ドクファ)扮す)は「蘭貞が投石に遭って死んだ」という噂に悲観して自ら命を断ち、蘭貞は夫が死んだという知らせを聞いて海に投身する。

 姜受延は「大監が自決したって?そんなはずはない!」と泣き叫びながら、海へ投身するシーンを熱演した。この1シーンのために3時間がかかった。

 制作陣は原作者である朴鍾和(パク・ジョンファ)の小説を脚色し、蘭貞が自ら命を断つことで結末を迎えた。当初、シナリオには毒薬を飲んで血を吐きながら死ぬとあったが、それも変更した。

 昨年2月5日の放送開始以降、最高視聴率が50%を超えるなど、ロングランを記録した『女人天下』は、当初50回シリーズとして計画されていたが、圧倒的な人気を集め、150回シリーズに変わった。制作陣と出演陣は2日午後、汝矣島(ヨイド)で打ち上げパーeィを開いた。

 演出の金ジェヒョン氏は「『女人天下』の人気は、緻密なシナリオと各自のカラーをよく表現した出演者のお陰」としながら、「最後まで拍手を送ってくれた視聴者の皆さんに感謝する」と語った。

韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者
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