『オー!必勝コリア』のユン・ドヒョン「4800万人が俺の歌を歌っている」

 新婚のユン・ドヒョン(30)は、今月22日、ソウル弘益(ホンイク)大前で大変な目に遭った。

 韓国サッカーがスペインを下し、ワールドカップ(W杯)ベスト4に進出した日。勝利の感激で道を行進する若者たちが「あ!ユン・ドヒョンだ」と彼を見付け、どっと押し寄せてきた。

 我に返ると体は宙を舞っていた。彼を取り囲んだ若者たちから『オー!必勝コリア』を歌ってほしいとの声が上がった。こうして30分あまり、あちこちの集団から引っ張りダコとなった。まるでヒディンク監督のように、集まって来たファンのTシャツにサインを100回以上も書いた。

 他の歌手がみんな暇をもて余しているW杯期間中に、名実ともに“国民歌手”となったユン・ドヒョンにソウル汝矣島(ヨイド)で会った。

▲4800万人が歌う“第2の国歌”、『オー!必勝コリア』=今年4月、韓国代表サポーター「レッドデビル」側からこの歌を歌ってほしいと言うオファーを受けた。もともと“少数集団”に関心があったユン・ドヒョンは、気経に応じた。こうして国民の胸を熱くする『オー!必勝コリア』が誕生した。

 対ポーランド戦の時まではそれほど人気のなかったこの曲に対する反応は、韓国代表チームが初勝利を決めると、爆発的に変化した。何カ月も前にレコーディングしたこの歌の音程を正確に把握できなかったユン・ドヒョンは、対米国戦の応援のために、再度演習をしなければならなかった。



▲フィリピンの原住民も一緒に歌った『オー!必勝コリア』=今月15日に結婚式を挙げたユン・ドヒョンは、フィリピンのエリー島という島にハネムーンに行った。ちょうど島フ所有者はW杯の共同開催国でもある日本人。ユン・ドヒョンがこの有名な『オー!必勝コリア』の主人公であるという事実を知っていた島の所有者はVIP待遇で彼を迎え、ユン・ドヒョンは原住民たちの前でギターを弾きながら『オー!必勝コリア』を歌った。歌詞一つ間違えずに歌う彼らの上手さに“サッカーの力”を実感した。

▲飛ぶように売れる“ライブアルバム”=時には爽快に、時には胸を熱くさせ、その時の感情によって全く違う曲に聞こえる『オー!必勝コリア』の魅力は、何といってもユン・ドヒョンのパワー溢れるボーカルにある。テレビやラジオをつければ必ず流れている『オー!必勝コリア』をもっと聞きたいという人のお陰で、ユン・ドヒョンバンドの『ライブアルバム』は大ヒットを記録した。

 ただ、これだけは知っておくこと。ユン・ドヒョンバンドの『ライブアルバム』には『アリラン』は収録されているが、『オー!必勝コリア』は収録されていない。

▲デビュー6年目にして迎えた全盛期=対ポーランド戦があった今月4日には、5時間かけてソウル市内の東西南北五つのエリアを回った。対ドイツ戦の準決勝があった25日も同様にソウル市内を回った。

 MBC-FM『2時のデート』の生放送やKBS第2テレビ『ユン・ドヒョンのラブレター』の収録の合間に、汝矣島(ヨイド)、市庁前、上岩(サンアム)洞のW杯スタジアムなどを回り、『アリラン』と『オー!必勝コリア』を歌った。

スポーツ朝鮮/金ソラ記者
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