新作ドラマで女子高生演じる“主婦”下希羅さん

 4年4カ月ぶりにテレビ出演する下希羅(ハ・ヒラ/33)さんは30歳を超えた年齢にも関わらず、幼げな雰囲気と安らかな微笑みを忘れずにいた。愛妻家で有名な夫(タレントの崔秀宗(チェ・スジョン))のお陰だろうか。育児と家事のため、テレビ出演は控えていたという彼女から、“おばさん”のイメージを浮かべることは容易ではなかった。

 「とても忙しかったんです。子供の面倒を見ながら英語塾にも通いましたし。水泳や料理、運転も習いました。子供たちが少し大きくなると、演技に対する欲が出始めて。これからは視聴者のみなさんにより多くお目にかかりたいです」

 下希羅さんは7月1日から放送されるKBS第1テレビの連続ドラマ『あなたの側がいい』(脚本:チョン・ソンヒ、演出:李ソンジュ、月~金曜日午後8時半)で主人公、ムンヒを演じる。反物店の娘に生まれ、自分の衣類メーカーを立ち上げる人物。『若者たちの陽地』、『遠い夜明け』など以前の出演作のように、逆境を乗り越えて立ち上がる強い生命力の女性だ。

 「ムンヒは私より歳は幼いけれど、ずっと大人なんですよ。シナリオを読むと多くのことを考えさせられます。負担なのは、ドラマの序盤30回までは女子高生を演じなければならないということです」。彼女は「それまでは視聴者のみなさんが、私が“主婦”だということを忘れてほしい」と愛嬌たっぷりに笑った。

 貫禄に相応しく、堂々と余裕のある姿でインタビューに応じていたが、撮影初期は苦労が多かったという。急な徹夜の撮影で体が慣れず、ひどく寝込んでしまったという。韓国がイタリアとの試合でドラマチックな勝利を収めた18日も、部屋でう、んと唸っていたとか。

 「リビングでテレビを観ていた夫が2回、大きな歓声を上げ、家中を走り回っていました。それで、ベッドで寝込んでいながらも韓国が勝ったことが分かりました」

 下希羅はサッカーに対する格別な愛情を持っている夫のお陰で、自分もW杯三昧になっているという。今月10日は韓国-米国戦を直接スタジアムで観るため、大邱(テグ)を訪れた。「解説に、応援に、忙しいだろうに、韓国チームが勝った日には遅くても家に戻って家族と一緒に喜びを分かち合う夫に感謝する」とし、それとなく夫の自慢を始める。

 「子供たちの方がもっと大騒ぎなんですよ。2歳と3歳の子たちが両頬に2週間ずっと太極のステッカーを貼って、四六時中『大~韓民国』を叫ぶんです」

 ミンソ、ユンソ兄妹を生んだ下希羅さんは、このドラマを終えたらもう一人子供を産む予定だという。「親が子供に残してあげられる最も大きな財産は、一生を共にすることのできる兄弟をいっぱい作ってあげること」と語る彼女から安らかな“母”の雰囲気が伝わってきた。

 「これからの活動ですか?歳があるから、きれいに映りたいという欲はとうの昔に捨てましたね。主人公の叔母役でも、自分に相応しい役があれば演じたいと思っています」。

チェ・スンヒョン記者
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