SESのユジン「ドラマのカメラにはまだ慣れませんね」

 「失敗するとしても挑戦してみたいんです」

 チャン・ナラ、ソン・ユリなど、演技者に変身した女性歌手が“興行合格点”を挙げている中、人気女性グループSESのメンバーの1人 ユジン(21)も演技者との“兼業”を開始した。7月29日から放送されるKBS第2テレビの月・火ドラマ『人魚姫』(脚本:金ジョンヒョン、シン・ヘジン、演出:李コンジュン)で主人公のタレ役を演じる。

 タレは亡くなった父のかわりに病気の母親の面倒をみながら暮らしている。タレ親子は、済州(チェジュ)島でミカンの配達と海女をしながら生計を立てている。生活は苦しいけれど、決して笑顔を忘れない、そんな女性だ。ユジンは「タレの性格は自分と似ている」とし、「台本を見た瞬間、親しみを感じた」と話す。「典型的な『ロミオとジュリエット』スタイルのドラマです。財閥の息子と偶然知り合って恋に落ちるのですが、後になって2人は両家が互いに憎しみ合う関係にあることを知ります」

 「歌手活動を長く続けてきたのでカメラには慣れていると思っていたのですが、ドラマを撮影してみたら決してそうではないことに気が付きました。カメラの角度を意識して演技するのも、瞬間的に感情を盛り上げるのも難しいです。誰もいない所を見つめながらセリフを言うシーンでは必ずNGが出てしまいます」

 ユジンの夢は万能エンターテイナーだ。歌と演技の両分野ですべて認められる芸能人になりたいという。しかし「同時に2つの活動を並行するのはエネルギーが分散するので良くないのではないかと悩んでいる」と言いながら、手の平程しかない顔をしかめる。

 SESのもう1人のメンバー「シュー」は日本でミュージカル俳優として活動している。「次のアルバムはもう出ないのではないか」と冗談を言うと、真面目な答えが返ってきた。「数カ月に渡って一生懸命準備して新しいアルバムを出し、舞台に立つ瞬間の“快感”を思うと、絶対にそんなことはあり得ません」。

チェ・スンヒョン記者
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