CMの女性ロッカーがデビュー「ジニー」

 歩行者天国でマイクを握ってはヘッドバンキングをして情熱的に歌う女性ロッカー。密かにバンド活動をする娘を道端で偶然見かけた硬い表情の父親。ハンバーガーを食べながら話す親子の姿がほほえましかったテレビCMのヒロイン、ジニー(24/朴ヒジン)がデビューアルバム『自由よ来い!』をリリースして、本物の歌手になった。

 172センチのスマートなスタイルとルックスから、モデルと思う人が多いが、実際の彼女は演劇俳優兼ロックバンドのメンバーだ。ソウル芸大演劇学科を卒業後『トロイと女たち』、『春香伝』などの演劇、オペラ、ミュージカルの大作に出演し、CMモデルとしても活動を重ねてきた。2000年からはインディーズバンド「Altar」のゲストボーカルとしてライブ経験を積むなど、意欲と才能に溢れた女性。

 最近、ラジオなどでパワープレイされて大人気のデビュー曲『自由よ来い!』は、彼女が直接歌ったCM挿入歌を新たな雰囲気にアレンジした曲だ。その女性的なルックスから、か細く、ソフトな歌声をイメージされるが、アルバムの中では、弾むような勢いのあるロックスタイルを披露している。その他にも初々しいバラード『馬鹿』、『ミスタークール』、モダンロックの『愛してる』などをプラスし、さまざまなジャンルを披露している。

 デビューアルバムをシングルとアルバムの中間にあたる5曲入りの“ミニアルバム”でリリースしたのも異彩を放っている。曲を減らす代わりに完成度を高め、価格も低めに設定するという不況打開戦略の結果が注目される。

 デビューして間もないが『朴チョルの2時脱出』、『走れラブFM』などのラジオ番組にレギュラー出演するほど順風満帆のジニーは「詳しいことはまだ明かせないが、今年の秋に公開される大型ミュージカルのヒロインも演じる」と耳打ちした。

権赫鐘(クォン・ヒョクチョン)記者
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