李ヘギョン「怪人と一緒に過ごした7カ月は夢のようだった」

 110億ウォンを投じ、7カ月間に約23万人の観客動員を記録した話題のミュージカル『オペラ座の怪人』が30日で幕を閉じる。魅力的なヒロインのクリスティーヌ役を演じ、半年間に渡って舞台を守ってきた李ヘギョン(31)は、「夢のような7カ月だったのに、あと2週間も残っていないなんて」と惜しんだ。

 『オペラ座の怪人』のクリスティーヌ役は、英国のサラ・ブライトマンを世界的スターにした配役。韓国の初代クリスティーヌ役に選ばれた李ヘギョンは、誠信(ソンシン)女子大学の声楽科を卒業した1996年まで、ミュージカルを一度も見たことがなかった。「友達と一緒にソウル市立ミュージカル団のオーディションを受けて、運良く選ばれました。クラシックと違ってどう展開するか分からない動的なミュージカルの楽しさにすっかりはまってしまいました」

 彼女はこの7カ月間、週8回の公演のうち5回を演じてきた。「舞台に立つ度に思ったんです。私の一生でこれほどまでに観客が多くて、スケールの大きい重要な役を演じる機会がまたやってくるのかなって。幕が降りる度に全身の水分が全て流れ出るようなような気持ちでした」

 夜の公演を終えて家に帰ると12時を過ぎるのは当たり前。家では一食も食べたことがなく、最近は力を付けるために栄養ドリンクを飲んで舞台に上がるという。

 「結婚3年目にしてちょうど子供を作ろうとしていた時にオーディションがあったんです。でも、主人(32/声楽家)はむしろ『こんな機会は滅多にない』と言ってくれ、積極的に応援してくれました。オーディションで選ばれた時、主人が本当に心の底から喜んでくれました」。キスシーンの相手、“怪人”役のユン・ヤンソク(32)は、夫の大学時代の親友だという。

李圭鉉(イ・ギュヒョン)記者
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