海賊、W杯との勝負で「勝利」

 ワールドカップ(W杯)の熱気のため、大部分の映画館で閑古鳥が鳴く中、6日に公開された韓国映画『海賊、ディスコ王になる』が、公開1週目の週末(6~9日)に、全国で51万人の観客を動員する勢いを見せた。

 先週末は、ソウルでトップ10に入った映画の観客動員数を全て合計しても23万7338人にとどまった。1カ月前の5月第1週(47万4321人)と比べても、半分にも満たない数字だ。 6日公開作品を含む、4日分を集計しても32万8078人だった。

 こうした状況にも関わらず『海賊、ディスコ王になる』は、土日にソウルで興行トップ10に入った全体の観客動員数(22万8000人)の過半数に迫る15万2000人を記録した。実際に映画館では『海賊…』のチケット売り場の前に長蛇の列ができる現象も現われた。

 『海賊…』の善戦は、W杯期間中に行ったのがむしろ功を奏した例と分析された。多数の大作が公開を控え、これといった競争作品がない中、 「サッカー観戦に飽きた」観客を独占することができたわけだ。『家へ…』の成功以来、「心温まる感動の映画」の需要が高まったことも有利に働いた。

 『海賊…』に1位の座を渡した『ムッチマ・ファミリー』と、カンヌ映画祭の監督賞受賞以降、拡大公開した『酔画仙』はそれぞれ全国観客動員数30万、 80万人を越えたが、先週末の観客動員数は3万人に満たなかった。

李自妍(イ・ジャヨン)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース