「もはや、メディア市場も“ブランドの時代”です。テレビニュースはCNN、スポーツはESPNといった具合に、自社媒体のみが持つ“何か”がなければならないのです」
世界的なニュースチャンネルCNNを所有するターナーインターナショナルのアジア太平洋地域社長のスティーブ・マコポト(47)氏は28日、「ニューメディア時代にも印刷媒体と電波媒体の遂行する役割はそれぞれ別にある」とし、「9・11テロの際にタイムズ誌が売り切れたのは、これらの事実を反映している」と述べた。
韓国の放送業界と業務協議のために最近来韓したマコポト氏は、タイム、アジアウィーク、フォーチュン各誌の発行人を歴任し、現在は香港に事務所を構えるターナーインターナショナル・アジア太平洋地域社長を務める。
マコポト氏は最近、米国でフォックステレビのニュースがCNNの視聴率をリードしているという外信の報道に対して「CNNが視聴率のみに気を使えば、視聴者の好きなニュースだけを報道するようになる」としながら、「CNNは人々の関心が多くなくても、価値ある内容を均衡的に報道することに力を注いでいる」と語った。
マコポト氏は韓国の放送委員会のチャンネル政策上、CNNの韓国語吹き替え放送が不可能なことについて、「早い時期に韓国の人々がCNNを簡単に見られることを期待している」と語った。
現在ターナーインターナショナルはCNN以外にも、衛星放送で映画チャンネルのTCMを開局しており、アニメ映画チャンネルの「カートンネットワーク」はケーブル局「トゥニバース」の編成に組み込まれている。