「不倫?私の性格では絶対にあり得ない」

 近頃、タレントのイェ・ジウォン(29)は猛烈に忙しい。SBSテレビの水・木ドラマ『悪い女逹』では、妻子持ちの男性と熱愛するオ・ジョンファ役として、 SBSのシチュエーション・コメディー『女子高時代』では、不良学生役を演じて個性ある演技を見せている。それに加え、今年10月に公開予定のコメディー映画『2424』では主演を演じ、ソウルと全州(チョンジュ)を往復しながら撮影し、休む暇もない。

 「デビューしてから、こんなに忙しかったことはありませんでした。1週間のうち1日も休む日がないんですよ。でも、どの役も逃したくなかったので、特に大変とは思っていません」

 イェ・ジウォンは2000年、KBS第2テレビ『コッチ』とSBSテレビ『ジュリエットの男』でドラマ進出を果たした。一方は精神年齢が9歳で止まってしまった済州(チェジュ)島の女性、もう一方は「敵」の家の男を愛し、傷つく百貨店の経営者を演じた彼女は、それほどスポットライトを浴びることができなかった。品があり整ったルックスだが、清純な演技とはなぜか相性が合わないという印象だった。

 しかし、昨年末『女子高時代』に出演して以来、イェ・ジウォンはそれまでとは180度違った姿で、溢れる才気を見せながらスターダムにのし上がった。映画『生活の発見』で、2人の男性を前に音楽なしで古典舞踊とサルサダンスを踊ったその突飛な姿は、これまでの“名場面”の一つに数えられるほどだ。

 「もともと私の性格が清純なイメージとは程遠いんです。どちらかと言えば活発で大雑把な方なんです。だからといって『女子高時代』の不良学生が私の本来の姿だと思われるのは勘弁してほしいです。高校生(国楽芸術高)の時は平凡な学生だったんですよ」

 イェ・ジウォンは『悪い女逹』のオ・ジョンファ役が、今まで演じてきた役の中で最も難しかったという。考え方もしっかりしていて、社会的にも成功を収めた女性が、なぜ妻子持ちの男性と恋に落ちるのかが理解できなかったという。

 「愛の落とし穴に落ちた女性とでも言いましょうか、結局、愛というものは論理的には説明することができないんじゃないんでしょうか。運命を前にしてどうしようもなく崩れていく女性だと思えば同情もできますし、感情も少しずつ理解できるようになりました。

私ですか?一生、罪悪感を感じながら生きなければならないような愛は嫌ですね」

チェ・スンヒョン記者
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