金ジョンウン&チャン・ナラ「これからは私たちがCM女王」

 金ジョンウン(26)とチャン・ナラ(21)が“CM女王”の座を争っている。二人は「近頃のCMは金ジョンウンかチャン・ナラが出演するCM、またはそれ以外のCMに分けることができる」と言われるほどに数多くのCMに出演している。二人のギャランティーやCM出演数は、すでにかつてのCM女王、崔真実(チェ・ジンシル)や李英愛(イ・ヨンエ)の全盛期を遥かに超えている。

 金ジョンウンは出演したドラマや映画が特にヒットした訳でもなく、CMのみでスターダムにのし上がったケースだ。昨年の冬、BCカードのCMで「お金持ちになって下さ~い!」というキャッチフレーズと共に、一気に頂点に上り詰めた金ジョンウンは、その後、「高カルシウムオレンジ100」、「眞露(ジンロ)焼酒」、「ZICエンジンオイル」、「イオヨーグルト」、「スピアエアコン」、「チャンイン家具」などのCMに出演した。ギャランティーはCM1本あたり年間3億~4億ウォンで、崔真実の全盛期を上回る待遇を受けている。

 2002年が生んだ初のスター、チャン・ナラもKTF(旧韓国通信)「Bigi」、「POPEYES」、「イプセ酒」、「ハンブル化粧品」、「草緑梅実(チョロクメシル)」など、約10本のCMに出演した。デビュー当時3000万ウォン程度だったギャランティーは、わずか半年で2億ウォン以上に跳ね上がった。


 現在、撮影待ちのCMだけでも5~6本に達する。チャン・ナラはCM、テレビ出演料、アルバム販売の収益などを合計すると、これまでにおよそ50億ウォンを稼いだ計算になるほどに人気を得ている。

 金ジョンウンはいわゆる“広告受けするモデル”として評価されている。モデルの顔や表情、口ぶりがメッセージを強く伝える効果を発揮するというわけだ。出世作となった「お金持ちになって下さ~い!」は、ロケ現場で彼女が作り出したフレーズだった。

 「高カルシウムオレンジ100」を制作した広告代理店「コレド」のウン・ミョンヒ部長は「カルシウムが多く含まれたジュースというメッセージを強く伝えるためには、存在感あるモデルが必要だった」としながら「金ジョンウンはその役割を果たせるだけの存在感があるモデル」と語った。

 まさにシンデレラのように一瞬にしてスターダムにのし上がったチャン・ナラは、素直で可愛らしいイメージを武器に、主に10~20代の消費者をターゲットにしたCMに出演している。特にSBSテレビ『明朗少女の成功記』は、彼女のファン年齢層を一気に40~50代まで拡大する效果をもたらした。

 しかし二人の縦横無尽のCM出演は、韓国の広告クリエイティブの持病である“ビックモデル戦略”を踏襲しているという指摘もされている。

 漢陽(ハンヤン)大広告広報学科の趙炳亮(チョ・ビョンリャン)教授は「売れっ子スターモデルに頼ったCMは、モデルの人気によってその効果が左右される危険な戦略」としながら「特に一人のモデルが多くのCMに出演すれば、モデルだけが印象に残り、製品は忘れられやすい」と説明した。

韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース