「『ロミオと…』公演にW杯の和解メッセージを盛り込んだ」

 「『ロミオとジュリエット』が訴える葛藤と和解のメッセージが世界平和を祈るワールドカップ(W杯)のテーマとよく似合うはずです」

 W杯開催の成功を祈願して来月14~17日、芸術の殿堂でクラシックバレエ『ロミオとジュリエット』の公演を行うムン・フンスク(39)ユニバーサルバレエ団長は、「特にこの作品にはひとつの兄弟でありながら分断されている南北が一つにならなければならないという願いが込められている」と語った。

 ムン団長は「当バレエ団が以前によく演じた『白鳥』や『ジゼル』などは動作一つ一つが厳格で全体的なカラーが強かったが、今回の作品は舞踊家たちの個性と動きが活かされている作品」と説明した。

 団長はまた「『ロミオとジュリエット』の公演は国内初公演なので、新たに注文した衣裳だけでも300着を超える」としながら、「時代感覚を活かすために多数の場面に手を加えた」と明らかにした。

 ムン団長は「今回の公演はW杯に合わせ、世界各国からやって来る外国の人々に韓国バレエの水準をアピールする良い機会となるはず」と期待した。

 ユニバーザルバレエ団の代表バレリーナであるムン団長は、2年前に負ったケガが悪化したため今回の公演には出演しない。このため国内バレエ界ではムン団長の引退説も囁かれた。

 ムン団長は「最近も父(朴普熙(パク・ボヒ)韓国文化財団理事長)は早く舞台に上がれとうるさい」と語った。ムン団長は統一教会の創始者である文鮮明(ムン・ソンミョン)氏の息子と結婚したことでもよく知られている。ムン団長は着ている明るいオレンジ色のニットも姑が買ってくれた服だと自慢した。

孫檉美(ソン・ジョンミ)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース