歌手なしのドラマは受けない?

 “歌手兼俳優”が全盛期を迎えている。『明朗少女の成功記』のチャン・ナラや『悪い女逹』の成宥利(ソン・ユリ/Fin.K.L)に続いて、ユージン(S.E.S)、カンタ、金ドンワン(神話)などがドラマ出演を控えている。歌手たちはテレビのみならずスクリーンでも縦横無尽に活躍している。

 27日と6月3日、2部構成で放映されるSBSテレビのドラマ『男と女-ハッピーバースデー』編には、S.E.Sのユージン、カンタ、ダンスグループ神話の金ドンワンが出演する。

 ドラマの内容は同じ中学校に通っていたジウォン(ユージン)、ドヒョン(カンタ)、ジェヒョク(金ドンワン)の3人にまつわる話。ドヒョンとジェヒョクの2人はジウォンに片思いしていた。そんな彼らが7年後に大学生(ジェヒョク)、板金工(ドヒョン)、サラ金業者の事務員(ジウォン)となって再会する。

 ユージン、カンタ、金ドンワンの3人は、これらキャラクターの7年後の姿を演じ、現在撮影中だ。

 ユージンとカンタは最近、ユ・ヨンジンの『之愛』のミュージックビデオにも出演し、演技力を披露した。現在ユージンはKBSの新ドラマ『人魚姫』の主役としても、出演交渉を受けているという。

 また、現在MBCテレビのドラマ『危機の男』では、シン・ソンウがピョン・ジョンスと共に夫婦役を演じている。SBSテレビ『悪い女逹』ではFin.K.Lの成宥利が、大人しくて純粋だった女性が男性にふられて変身するという役を演じている。




 映画界でも歌手ブームが巻き起こっている。現在公開中の『結婚は正気の沙汰ではない』の厳正化(オム・ジョンファ)に続き、ソ・チャンフィが『ミスターレディー』にキャスティングされた。任昌丁(イム・チャンジョン)、金ミンジョンも歌手と映画の両方で成功を収めているケースだ。

 ドラマのプロデューサー(PD)は“新しい顔”を前面に押し出して、若い視聴者を取り込む戦略として歌手をキャスティングしている。SBS『男と女』のグ・ボングンチーフ・プロデューサー(CP)は「ユージン、カンタ、金ドンワンのキャスティングで10代後半~20代初めの視聴者の獲得を期待している」とし、「演技力も期待以上に良くて満足している」と語った。

 こうしたドラマ制作陣の需要は、演技に関心のある歌手らの欲求とちょうど一致する。大手芸能プロダクションに所属する歌手らは、基本的な演技の手ほどきを受けているため、演技に対する関心が高いという。SMエンターテインメントの関係者は「歌手がドラマなどへの出演を望んでおり、本業にもそれほど影響を及ぼしていないため、今後も積極的に支援していく方針」と語った。

韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース