金ナウン「15年前の王妃が妓生になりました」

 金ナウン(32)が1987年、MBCの特別時代劇に出演した際に演じた役は、宣祖(ソンジョ)の継妃(王の後妻)である仁穆(インモク)大妃だった。彼女が14日から演じるSBSの時代劇『女人天下』での役は、妓生(キーセン)のソ・ウォルヒャンだ。15年ぶりに時代劇に出演する今回は王妃から妓生に身分は落ちたが、時には王妃ができなかったことを妓生がやってのけたりもする。

 「蘭貞(ナンジョン/姜受延(カン・スヨン扮す))が計画的に連れて来た妓生がソ・ウォルヒャンです。尹任(ユン・イム/李ヒョジョン)の妾として尹任を亡き者にする妓生です。近頃、新聞を騒がせているロビイストに似ているというか、一種の“政治妓生”とも言えます」。劇中、ソ・ウォルヒャンが尹任を押し退けることで、文定(ムンジョン)王后は初めて権力を掌握する基盤を固める。

 彼女は新たに俳優生活をはじめるかのようにドラマのロケを行っているという。その日の朝にもらえるシナリオを予め見ようと、夜の12時に汝矣島(ヨイド)の自宅から一山(イルサン)にあるSBS制作センターまで車で取りに行ったこともあるという。

 「『女人天下』はなにしろスケールの大きいドラマでしょう。先輩の方も多く出演されているので不安もあるし、ものすごく緊張するせいか、ストレスで眠れないほどです」。彼女は間もなく公開される映画『憎くてももう一度2002』で、映画でも遅いデビューを飾った。李丞涓(イ・スンヨン)と不倫関係になる李ギョンヨンの本妻役を演じる。

 金ナウンはタレントデビュー当時、しばらくラジオに没頭した。MBC AM 『生き生きした朝の世界』や『楽しい午後2時』などのパーソナリティを 4年8カ月にわたり務めた。テレビで華やかなスポットライトを浴びることのできなかった彼女は、ラジオで瞬発力と才覚を認められた。ラジオのパーソナリティを務めている間は1日も休まなかったが、結局、胃痙攣と胃潰瘍が重なって入院することになり、そのまま降板した。

 「ラジオですか?楽ではないですね。本当に魅力的な仕事でもあります。でも、ラジオとドラマを同時にやることはできなかったようです。それで本当に惜しまれたのですが、降板したんです」。彼女は「それでも最近、ラジオのパーソナリティを1週間だけ務めた」と言う。SBSラジオ『李淑英(イ・スギョン)のパワーFM』のパーソナリティを務める李淑英が休暇を取る際には、必ず“代打”で金ナウンが出演すると言う。

 彼女はドラマ以外に毎週月曜日、釜山(プサン)MBCテレビの情報番組『生き生きテレビ嶺南(ヨンナム)』のパーソナリティを務めている。ラジオパーソナリティ時代のトークを思い浮べて見れば、なかなか似合いそうだ。「時々司会のオファーを受けることがありますが、誰もができるようなものではなく、私にしかできない面白い司会者をやってみたいです。

時事性のある番組ならならばもっといいですね」

韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者
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