真の「正統ヒップポップ」を知ってるかい?

 韓国のヒップホップ好きは全員集合!ヒップホップ界の大物からアンダーグラウンドのつわものまで、約50人のアーチストが参加したヒップホップ・プロジェクト・アルバム『2002大韓民国』がリリースされた。

 1999年から年に一度、ハイレベルなヒップホップミュージシャンらが集まってファンを熱狂させてきた「大韓民国シリーズ」だ。今年で4年目を迎える今シリーズは、例年にも増して充実した内容で、ヒップホップファンをヒートアップさせる。

 米国の黒人の間から生まれ、瞬く間に全世界の若者の“合言葉”になったヒップホップは、韓国でも1ジャンルとしてすっかり定着した。軽いダンスミュージックと哀愁のバラードに偏ったテレビの音楽番組では、ソフトなメロディーにラップを乗せるといったヒップホップを装ったものしか聴けないが、アンダーグラウンド系のヒップホップアーチストの中には、クールなヒップホップを聴かせてくれるグループが多数存在する。

 「大韓民国シリーズ」は、そんなクールなヒップホップアーチストたちの真髄に触れることができるという点で、ヒップホップファンからの絶大な支持を受けて来た。今年の『2002大韓民国』には、ドランクン・タイガー、CB MASS、Joosuc、3534(ユン・ヒジュン)、「通りの詩人たち」などヒップホップ界のトップ5をはじめ、ディギリ、ドープボイス、デジタルマスター、Buga Kingz、クロス、Defcon、2soo、ラファホリック、McK、インフィニットフロー、崔先生(JU)など、約30グループ、50人あまりが参加した。

 収録曲はドランクン・タイガーの夢幻的な『埠頭ブギ』、自由自在に操るラッピングと感覚的な歌詞が目立つCB MASSの『助けてくれ』、サンウルリム(こだま)の『多分遅い夏だったろう』を愉快に導入したドープボイスの『俺たちのもの』、独特のシニカルな歌詞とコミカルなラップが放送には向かないが、とても楽しい「通りの詩人たち」の『ジギラル』、ヘビーな感じが引き立つディギリの『この場所で(都会の話)』などの22曲だ。

 名前はあまり知られていないが、曲を聞けば「これだ!」と納得するに値するアンダーグラウンドのヒップホップアーチストたちの曲を、一度に体験できることが何よりも格別だ。

 今回、音楽CD1枚と演奏・コンピューター用CD1枚の計2枚組でリリースされた『2002大韓民国』は、特に、不法MP3を防止するために国内で初めてコピー防止技術を適用し、ファンの反応に関心が集まっている。

権赫鐘(クォン・ヒョクチョン)記者
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