昨年、800万人を超える観客を動員し、韓国映画の新時代を切り開いた映画『友へ チング』で優等生役を演じた徐泰和(ソ・テファ/36)がドラマデビューする。今月20日からスタートするKBS第2テレビの新月・火ドラマ『至上の愛』で主人公のチェ・ミンウを演じる。
一時の過ちで離婚の苦痛を味わい、ようやく夫婦愛を体得するというファッション写真作家を演じる。
「ソフトで繊細なロマンチストですね。だから現実的な妻と衝突するんです。私の性格と似ている部分も多くて演技する楽しさがあります」
徐泰和は最近公開された『面白い映画』で自らの“優等生”のイメージを徹底的に拒否し、完璧に壊れたコミカルなキャラクターとして登場した。『友へ チング』を終え、劇的な変身を遂げたかった自分の意図にちょうど合ったのがこの作品だったという。
徐泰和は『友へ チング』をきっかけに初めて大衆に顔を知られるようになったが、実は演技歴7年、出演映画8本という“ベテラン”なのだ。『オクスタン』『チャン』『キスしようか』『飛天舞』などが彼の出演作品だ。「ほぼ主人公の『友へ チング』に出演したために、みなさんあまり覚えられないようですね」とにこりと笑った。
大学で声楽を専攻した徐泰和はイタリアと米国留学を経験した。徐泰和をキャスティングしたのはクァク・ギョンテク監督。 1995年米ニューヨークで勉強していたクァク監督が、徐泰和のルックスと声に魅かれ、短編映画『営倉物語』への出演をオファーした。「おもしろい経験になりそう」と始めたことが人生を変えてしまったのだ。
「ただ、自由に生きたかったんです。クァク監督のオファーを受けたら、いつのまにか人々に顔を知られるようになっていて、そのまま俳優になってしまったんです。
演技を専門的に学ばなかったので苦労も多いですが、今後も型にはまらない演技で勝負していきたいと思います」