Sonya「この世の主人公はこの私」

 「これがSonyaだって?」。立志伝的なデビューを飾ったハーフの女性歌手Sonya(22)が驚くほどの変身をしてカムバックを果たした。はにかむ少女のようなイメージから官能的な女性へと変身を遂げ、唱法や楽曲も身違えるほどに成熟した。3rdアルバムのタイトル『N.A.Y.A』(韓国語で「私よ」の意)もまるで「これが私よ」とアピールしているかのようにインパクトがある。

 Sonyaは1999年に若干19歳でデビューした当時、多くの話題を集めた。昼は働き、夜は勉強しながら歌手を夢をみていた少女家長(保護者の死亡または病気などの事情により家族の生計を支える青少年)だった彼女の成功記は、感動的だった。そして大型ミュージカル『フェイム』の主人公を演じて実力をアピールし、その翌年には2ndアルバム『フィーリング・アップ』をリリースして日本にも進出した。

 1年半ぶりにニューアルバムを引っさげてカムバックしたSonyaは、以前よりも自信と余裕に溢れ、逞しくなっていた。「どんな舞台でも絶対に弱い姿を見せないように勇気を出そうと心の中で誓った」と話し、新人時代のソフトで多少弱々しいイメージから脱し、一回り大きくなった印象を与える。

 「『N.A.Y.A』というアルバムタイトルは、私がこの世の中の主人公でありたいという意味を込めました。私と同世代の若者なら誰でもそんな夢を持っていませんか?そんな多くの人々と自分の音楽を共有できたらいいな、という思いもあります」

 ジャズの名曲『サムウェアー・オーバー・ザ・レインボー』をヒップホップでカバーした、1曲目収録の『愛しています』からしてその変身ぶりは明らかだ。深みのある、まるで誘惑するような歌声が新しい印象を与える。タイトル曲のポップバラード『涙が出て』はソロとデュエットの2バージョンを収録。デュエットした男性歌手は任宰範(イム・ジェボム)を連想させる重厚で響きのある歌声の、今年で19歳の新人歌手だ。

 R&B、バラード、ダンスミュージックとオールマイティのSonyaは、ダイナミックなファンクスタイルの『分かってる!』『ファンキーガール』、R&Bナンバーの『トゥー・ミー・ラブ』『待つわ』、ヒップホップスタイルの『ピアノ』『ネバー』、テクノナンバーの『私よ』などのオールジャンルをこなし、それぞれの曲で違ったカラーを見せている。

 悲しいラブストーリーを描いたミュージックビデオも、話題の映画『家へ…』に出演した子役俳優のユ・スンホや柳時元(リュ・シウォン)、ソ・ユジン(グループS#arpメンバー)カップルが出演して話題を集めている。Sonyaは「テレビはミュージックビデオを中心に流して、コンサートやラジオのライブ番組を中心に活動する計画」と語った。

権赫鐘(クォン・ヒョクチョン)記者
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