テレビの番組たち「W杯がにくい」

 サッカー・ワールドカップ(W杯)が目前に迫り、放送局がこぞって番組編成の戦略づくりに奔走しており、ライバル放送局の番組編成に神経を尖らせている。地上波3社はW杯期間中、ハードな中継スケジュールのため、従来の番組編成の大幅修正を迫られている。

 問題は、ともすると視聴率が乱高下し得ること。チャンネル2つを保有しているKBSは相対的に余裕があるが、MBCとSBSは妙策探しに頭を悩ませている。

 計64試合のうち46試合を生中継する予定のMBCは、看板ニュースである『ニュース・デスク』の放送時間を20回余り、午後10時30分に後らせる。ほぼ午後8時台にキックオフする試合を生中継するためには避けられない選択だ。

 これを受け、午後10時台に放送されるドラマはいずれも放送時間が変更され、午後11時台の『恋人たち』『PD手帳』『セクション・テレビ芸能通信』『100分討論』などは放送休止になる可能性が高い。



 MBCはこれに先立ち、先月29日最終回を迎えた毎日ドラマ『毎日あなたと』の次回作をW杯終了後に放送を始めることにした。編成部の関係者は「編成を変更する過程で、制作担当者との協議は難しかった」とし、「未だに流動的な部分も幾つか残っている」と述べた。

 SBSは『8時ニュース』の放送時間を短縮し、毎日ドラマ『5兄弟』とシットコム『大ヒット家族』などを15回分、放送休止する方針だ。しかし、まだ生中継する試合数さえも確定できずにいるほど苦心している。

 SBSのウン・ヨンムク編集チーム長は「W杯の試合を優先するとの原則は決まったものの、困難な点が少なくない」とし、「看板ニュースである『8時ニュース』の放送時間短縮を余儀なくされている点が最も心配」と述べた。

 一方、チャンネル2つを通じて60試合を生中継する予定のKBSは、第1テレビの『9時ニュース』の放送時間を2~4回後らせる程度に調整する計画だ。第2テレビは『至上の愛』『明成(ミョンソン)皇后』など午後10時台のドラマも中継終了後に放送する見通しだ。

チェ・スンヒョン記者
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