『結婚は正気の沙汰ではない』が順調

 今週のボックスオフィスは先月26日に公開された『結婚は正気の沙汰ではない』(ユ・ハ監督)のランクインが際立っている。公開後最初の週末に全国観客動員数22万人を記録し、『家へ…』、『ウララ・シスターズ』に続いて3位にランクインした。

 詩人のユ・ハ監督が10年ぶりにメガホンを取り、女優というよりは歌手のイメージが強い厳正化(オム・ジョンファ)と、新人同然のタレントのカム・ウソンが主演したこの映画が、果して興行的に成功できるのか、映画界では懸念されていた。その上、小説を映画化した作品は観客を満足させるのが難しいというのが定説だ。

 ところが結果は期待以上だった。関係者は「“2535(25~35歳)世代”をターゲットに攻略した」と成功要因を挙げている。10代後半~20代前半をターゲットにする映画が多い中、結婚して間もない女性の不倫を扱った『結婚は…』が結婚適齢期の女性や結婚して数年の観客に受けているという分析だ。

 広報会社側はインターネットの会社員向けサイトや女性専用サイトなどにバナー広告を出し、デパートで試写会を開くなど、主人公と同年齢の観客動員に全力を注いだ。実際に映画館に訪れた観客の大部分も2535世代だった。

李ジャヨン記者
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