「カン・ジファンは、スタッフに絶えず『家に招待したい』と言っていた。性暴行に遭った日は、私の送別会を開いてあげると言っていた日だった」
7月9日午後10時50分ごろ、優カン・ジファン(42、本名:チョ・テギュ)が、京畿道広州市五浦邑の自宅で緊急逮捕された。容疑は「性暴力犯罪の処罰等に関する特例法」違反(準強姦)。カン・ジファンは外注スタッフの女性2人と自宅で酒を飲んだ後、2人が眠っている部屋に侵入..
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「カン・ジファンは、スタッフに絶えず『家に招待したい』と言っていた。性暴行に遭った日は、私の送別会を開いてあげると言っていた日だった」
7月9日午後10時50分ごろ、優カン・ジファン(42、本名:チョ・テギュ)が、京畿道広州市五浦邑の自宅で緊急逮捕された。容疑は「性暴力犯罪の処罰等に関する特例法」違反(準強姦)。カン・ジファンは外注スタッフの女性2人と自宅で酒を飲んだ後、2人が眠っている部屋に侵入し、Aさんに性暴行、Bさんにわいせつ行為を行った疑いが持たれている。
本紙デジタル編集局は7月15日、カン・ジファンの性暴行被害者らに対して書面インタビューを行った。被害者らの国選弁護人を務める法務法人奎章閣の朴志勲(パク・チフン)弁護士は、デリケートな性暴行事件だということを考慮しつつ検討を行った後、当事者2人の回答を伝えてきた。これまで弁護人が被害者の立場を間接的に明らかにしたことはあったが、被害者が同事件の経緯などについて自ら語ったのは初めてだ。
-事件当日、カン・ジファンの家にどうして行くことになったのか。
「カン・ジファンとは今年4月に仕事をしたとき初めて会った。(カン・ジファンは7月12日、自分自身を『オッパ』(兄の愛称)、被害者らを『妹』と称したが)もともと親密な関係ではなかった。その日も、会社所属のマネージャー2人、スタイリスト、加害者の計8人が一緒にいて、カン・ジファン宅を初めて訪れた。スタッフらと一緒に話し合いをする席を設けるのとかねて、被害者の1人に当たる私の送別会という席でもあった。カン・ジファンは平素から、一緒に仕事をしているスタッフを自分の家に招きたいとしきりに言っていて、それにより、事前にスタッフに通知する業務の延長線上に位置する席だった。(近隣住民は、『昼間の1時ごろ、若い女性2人と男性数人がカン・ジファン宅に入っていくのを見た』という目撃談を語っている)」
-会食に出席したスタッフのうち、2人だけが残った。
「そうだ。途中で、個人的に事情がある人は先に抜け始めた。私たちは、カン・ジファンが『もっと話をしていきなさい。帰るときはコールタクシーを呼んであげる』と言うので残っていた。カン・ジファンが2回にある一部屋を(休む部屋として)指定してくれた。(話をしていて)私たちは酒に酔ったカン・ジファンを3階にある彼の部屋に連れていってやり、また降りていって、指定してもらった部屋に入って眠った」
-被害事実をどういう形で認知することになったのか。
「午後8―9時ごろ、眠っていたが、性犯罪に遭っていると感じて目を覚ました。すると実際に被害に遭っていた。私を叫び声をあげて身をかわした。するとカン・ジファンは続けざまに、眠っていたもう一人の被害者に対して性犯罪に及んだ。私たちは眠っていて、カン・ジファンは私と一緒の部屋ではなく上の階にいたのだから、こういう状況になるだろうとは全く予測できなかった。先に被害事実を認知した私は、非常に大きなパニック状態に陥っていた」
-カン・ジファンは泥酔状態だったか。
「事実ではない。それほど泥酔していたなら、3階から2階に1人で降りてくることはできないだろう。また犯行中や犯行後、カン・ジファンは明らかに意識のある状態で行動していた。そしてカン・ジファンは、犯行前に3時間ほど熟睡していた。酒が抜けた状態だったと思う。(警察の取り調べで話ていた)『記憶がない』というカン・ジファンの供述はうそだと思う」
-被害の後、どうのように対処したか。
「私たちが声を上げて強く抗議すると、カン・ジファンは部屋を出ていった。すぐドアにかぎをかけた。ドアを閉めると、カン・ジファンは『ドアを開けてくれ』と言いながらドアを叩いた。ようやく、カカオトークのメッセージなどで助けを求め、連絡がついた知人も『ドアにかぎをかけて、私が行くまで待っていなさい』とアドバイスし、それに従った。部屋に閉じ込められて1時間半ほど経った午後10時10分ごろ、警察がカン・ジファンの家に到着した」
-なぜ警察に通報しなかったのかという一般人からの指摘がある。
「カン・ジファンの家はかなりひっそりした場所に位置している。使っていた携帯電話の通信会社が、きちんとつながらない場所だった。当然、112番(110番に相当)に通報しようとした。ところがつながらなかった。知人にも電話しようとしたが、つながらなかった。(被害に遭った女性のうち1人の電話には、カン・ジファンの事務所関係者をはじめ知人に13回も電話を試みた発信記録があるといわれている)。何度も試した末、ほとんど暗号が設定されていないWiFiをつかまえた。それでやっと2人ともカカオトークやボイストークなどで知人に助けを求めた」
-事件後、大変な日々を過ごしているようだ。
「精神的ショック、一般人からの2次加害、所属する会社の脅迫などによってつらい時を過ごしている。現在は神経精神科の治療を受けている。しかも大衆は、非難の矢を被害者である私たちに向けている。性犯罪によって1次被害に遭った状態なのに、カン・ジファンが有名人だという理由で(私たちの)職業などが本意でない形で公開され、ネットユーザーから罵倒されている。私たちだけでなく家族も、悪意あるコメントによって非常に大きな苦痛を味わっている。悪意あるコメントに対しては、今後法的対応を考えている」
-一部大衆が提起している、いわゆる「色仕掛け」論についてどう思うか。
「私たちは、加害者カン・ジファンとは立場的に『甲・乙』の関係にある20代の女性で、業務の延長線上にある会食に参加し、このような被害に遭った。私たちは色仕掛けをした女ではなく、性犯罪の被害者だ。判決が出るまで、悪質コメントや根拠なき推測は慎んでもらいたい」
パク・ソジョン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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