【ソウル聯合ニュース】韓国の総合コンテンツ大手CJ E&Mと視聴率調査会社ニールセン・コリアは26日、6月第2週(11日~17日)のコンテンツ影響力指数(地上波テレビ局3社とCJ E&M系列6チャンネルでの、プライムタイムのドラマ・芸能・バラエティー・音楽・情報番組の人気度指標)の集計で、音楽専門チャンネルMnetのアイドルオーディション番組「プロデュース48」が2位にランクインしたと明らかにした..
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【ソウル聯合ニュース】韓国の総合コンテンツ大手CJ E&Mと視聴率調査会社ニールセン・コリアは26日、6月第2週(11日~17日)のコンテンツ影響力指数(地上波テレビ局3社とCJ E&M系列6チャンネルでの、プライムタイムのドラマ・芸能・バラエティー・音楽・情報番組の人気度指標)の集計で、音楽専門チャンネルMnetのアイドルオーディション番組「プロデュース48」が2位にランクインしたと明らかにした。
「プロデュース48」は、視聴者投票でメンバーを選抜するMnetのオーディション番組「プロデュース101」と専用劇場で常時公演する日本のAKB48のシステムを組み合わせたプロジェクトで、世界で活躍する韓日ガールズグループを選抜する。番組は毎週金曜日午後11時から翌日午前1時すぎまでの放送にもかかわらず、初回視聴率が1.1%(有料視聴世帯)を記録したのに続き、第2回には1.9%に上昇するなど、話題性だけでなく視聴率でも快調なスタートを切った。
◇あまりにも違う韓日アイドル市場
「プロデュース48」の軸は、韓日アイドル市場の明確な違いだ。この違いを韓国と日本の戦いとして見せるか、交流の場として昇華させるか、または両方を描くかは演出能力にかかっている。
開始当初の各プロダクションのオーディションでは、韓国の練習生はすぐにデビューしても遜色のないほど歌とダンスの実力が優れた人材が多かった半面、日本の練習生はほとんどがお遊戯レベルのダンスを見せ、同じチームでデビューできるのかという懸念を生んだ。
このような違いには、両国間のアイドル市場が明確に異なるという背景がある。
日本の音楽市場は約6兆ウォン(約5900億円)規模と伝えられている。国内市場が大きいため、日本人ファンの好みと欲求を満たせば産業が十分に活性化され、あえて海外進出を狙う必要がない。
また、日本ではガールズグループのメンバーに対し、妹のような親しいコミュニケーションを求める。AKB48をはじめ、ご当地アイドルグループなどもファンサービスに重点を置いて活動している。「プロデュース48」に挑戦した日本の練習生らも、ダンスと歌の実力は及ばずともファンやカメラと視線を合わせる技術は優れている。
一方、韓国は国内市場が日本より小さいため、産業拡張のためには海外進出が必須だ。そのため韓国の大小のプロダクションは、グループのデビュー前から海外活動を念頭に置いてメンバーをトレーニングさせる。近ごろは防弾少年団(BTS)が世界的に人気を集めたことで、他のプロダクションもさらに慌ただしく動いている。
Mnetの関係者は「今回参加した日本の練習生が韓国の練習生の実力を見て、『学び』に対する切実さがさらに大きくなったようだ」とし、「その欲求が番組にどんでん返しをもたらす要素になるだろう」と述べた。
◇「AKBは右翼」の非難も編集でカバー
韓国の練習生を対象にしたこれまでの番組では、参加者らの過去の行動が常に問題になってきた。「プロデュース48」ではこのような問題はない代わりに、AKB48が靖国神社の前で公演したほか、旭日旗が描かれた衣装を着て戦争を美化する演出の公演を行ったとして右翼との批判を受け、一部のネットユーザーは番組の視聴をやめるよう呼びかけもした。
Mnetは「今回参加した日本の練習生らは、自ら韓国語を勉強するなど韓国に友好的な人物が多く、右翼と考えるのは難しい」とし、「インターネットに出回る写真などは歪曲(わいきょく)されたものが多い」と説明したが、放送後も非難は続いている。
むしろ、このような問題を和らげたのは演出の技術だった。
シーズン1、2のヒットをけん引したアン・ジュンヨンプロデューサーは、日本の練習生に対する反感を「同情心」で覆すことにある程度成功した。日本人の学びに対する貪欲さと、できるまで学ぼうとする粘り強さに演出のポイントを置き、視聴者が韓国の練習生だけでなく日本人練習生も応援できるようにする根拠を提示した。
実際に、番組の放送前には「大目に見てはいけない」という意見が優勢だったが、近ごろは「日本人が韓国語でもタイトル曲を歌うほど頑張っている。見守ってみよう」という意見も少なくない。投票結果を見ても、韓国と日本の練習生が均等に上位圏に入っている。
だが、編集技術を活用したことで新たな問題も生まれた。人為的に出演時間を調節したことで、特定の練習生ばかりを取り上げることに対し議論が巻き起こったのだ。
特に第2回の放送では「日本のセンター」と呼ばれる宮脇咲良にフォーカスが当てられ、韓国の練習生に比べて実力不足だったにもかかわらずAクラスの評価を受けて賛否両論を呼んだ。宮脇咲良はその後急成長した実力を見せたことで、かえって議論に火がついた。
放送が続く中で、問題になりそうな別のポイントもある。
日本でのAKB48の人気は予想以上に大きく、ファンの「忠誠心」も並外れていることで有名だ。
トレーニング過程で韓日の練習生のレベルがそろい、メンバーの国籍のバランスが取れた形でデビューできればよいが、そうでなければ大きな反感を買うかもしれない。その反感が日本に進出しようとする韓国歌手にまで影響を与える可能性も考えざるを得ない。
◇投票率を上げるためのファン確保が課題
「プロデュース」シリーズは「国民プロデューサー(視聴者)」の投票でデビューが決まるシステムだ。
ホームページでのみ投票が可能だったシーズン1の場合、2回目の放送までの投票数は139万票を記録し、公式ホームページとネット通販サイトのTMONで1日2回まで投票可能だったシーズン2は同期間に452万票を集めた。「プロデュース48」は330万票を記録したが、シーズン2に比べはるかに低いレベルだ。
このような違いは、ガールズグループかボーイズグループかによるものとみる人が多い。ボーイズグループは主に「支援」する女性ファンが1日2回の投票を欠かさないだけでなく、費用を出し合ってビルや地下鉄、バスなどに応援する練習生の広告を出すほど盛り上がった。
一方でガールズグループが好きな男性ファンは、映像を見る時は熱狂していても直接的な「アクション」を起こさないことが多い。先シーズンで男性からの支持を受けたチャン・ムンボクの順位は当初高かったが、時間が経つにつれて下落したのもこのような理由からだ。
深夜まで放送を観て毎日投票するほどの「大ファン」をできるだけ多く集めることが「プロデュース」シリーズの成否を決めるという点で、物理的な投票数を伸ばすための制作陣の悩みも深まっている。また、女性ファンを確保するための戦略も必要になりそうだ。
番組関係者は「第3回でのグループバトル評価から本格的な競演が始まり、一層緊張感が高まる」とし、「韓日練習生が一つのチームを作って見せる『ケミストリー(調和)』とその中での微妙な競争の構図がさらに興味を誘発し、投票数も自然と伸びるとみている」と自信を示した。
聯合ニュース
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