ホテルチェーン「ル・メリディアン」はフランス生まれのエクレアを象徴として活用している。世界100カ所余りの支店ごとに各国・地域の食材を使ってそれぞれ異なるエクレアを開発。昨年11月にオープンしたル・メリディアン・ソウルはヨモギ・エクレアをお目見えした。韓国を代表する香りとしてヨモギを選んだというわけだ。ヨモギパウダーを生地に練り込んでおり、かむたびにかすかにほろ苦いヨモギの香りがする。ホテル側は..
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ホテルチェーン「ル・メリディアン」はフランス生まれのエクレアを象徴として活用している。世界100カ所余りの支店ごとに各国・地域の食材を使ってそれぞれ異なるエクレアを開発。昨年11月にオープンしたル・メリディアン・ソウルはヨモギ・エクレアをお目見えした。韓国を代表する香りとしてヨモギを選んだというわけだ。ヨモギパウダーを生地に練り込んでおり、かむたびにかすかにほろ苦いヨモギの香りがする。ホテル側は「ヨモギは韓国では餅やスープなどに使われ、よく食べられているが、海外ではあまり知られていない、独特で強い香りを持っている」と説明。
熊が食べて熊女になったと言われるほど、韓民族が昔から慣れ親しんできたヨモギを活用したデザートが大幅に増えている。ソウル市麻浦区延南洞の「アラリオブネ」は、ヨモギを混ぜ込んだ緑色の生クリームをのせたタルトが定番メニュー。近くにある「4月の魚」は、ヨモギ餅やヨモギパウダーを振りかけた「ヨモギウインナーコーヒー」で知られている。冠岳区新林洞のカフェ「VALUTO」はヨモギパウダーを混ぜ込んだシフォンケーキ、ヨモギクリームを使ったケーキが人気だ。松坡区松坡洞の「ohlinzi」では、香ばしくほろ苦いヨモギの香りが漂う「ミドリラテ」を提供している。
中国や日本でもヨモギを食べているが、韓国のように幅広く普遍的に使用してはいない。伝統的なヨモギ餅はもちろん、統営・巨済など慶尚南道の海辺の街で春になると食べられているメイタガレイとヨモギのスープのように、旬の食材メニューとして認識されている。ヨモギが本格的にデザートに使われるようになったのは昨年から。EJベーキングスタジオのイ・ウンジョン代表は「カボチャ、黒米など韓国ならではの食材をデザートに活用しようという試みが最近、積極的に行われている」とした上で「日本で抹茶ケーキ、ラテ、アイスクリームなど抹茶を使って東洋的なデザートをつくっており、そこからインスピレーションを得た韓国のパティシエたちがヨモギをデザートに活用するようになった」と語った。
キム・ソンユン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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