普段と異なる江陵を楽しみたかったら、過去と現代が共存する空間に行ってみてはいかがだろうか。長い間マッコリ(韓国伝統の濁り酒)をつくってきた醸造所でつくられるクラフトビールの味が気になる人は、ヤナギ・ブルワリーを訪ねてみよう。90年余りマッコリをつくってきた醸造所は2015年、ビールをつくるブルワリーに生まれ変わった。昔のマッコリ醸造所や古い建物の趣があちこちで感じられるが、ビール生産施設やパブの..
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普段と異なる江陵を楽しみたかったら、過去と現代が共存する空間に行ってみてはいかがだろうか。長い間マッコリ(韓国伝統の濁り酒)をつくってきた醸造所でつくられるクラフトビールの味が気になる人は、ヤナギ・ブルワリーを訪ねてみよう。90年余りマッコリをつくってきた醸造所は2015年、ビールをつくるブルワリーに生まれ変わった。昔のマッコリ醸造所や古い建物の趣があちこちで感じられるが、ビール生産施設やパブの新しい感じが妙にマッチしている。ソウルからやって来たキム・ジュヒョンさん(35)は「ビールを味わうためわざわざやって来たのだが、雰囲気に酔いしれてしまいそうだ。建物が古く、より江陵らしい感じがする」と語った。ここでは「ミノリ・セッション」「ズム・ブラン」「ファインシティ・ペールエール」「ハスラーIPA」など7種類のビールがつくられている。名前だけを聞くと海外のビールのようだが、ミノリやズムは江陵の地域の名前、ファインシティとハスラーは江陵の別名だ。江陵の食材を活用し、江陵のアイデンティティーを持ったビールをつくり、販売している。ヤナギ・ブルワリーの人気メニューは四つのビールを味わえるヤナギ・サンプラー(1万8000ウォン=約1800円)をはじめ、さまざまなつまみが盛られたヤナギ・プラッター(2万ウォン=約2000円)、冬のメニューであるブルギニョン・シャンピニオン・オイニョン(2万9000ウォン=約2900円)など。
江陵市草堂洞の草堂コーヒー精米所は名前の通り、古びた精米所をカフェにリモデリングしたものだ。1963年につくられた精米所は、2014年秋の取り入れを最後に閉店した。2015年にカフェとして生まれ変わったが、あちこちに精米所の面影が残っている。天井を埋め尽くしている精米所で使われていた機械、昔の「草堂精米所」の看板などを見ながら、昔の姿を想像してみる。精米所という名前を守ろうとしているかのように、壁面を飾っている米ぬかが独特だ。店でローストした豆で入れるハンドドリップコーヒーが美味。豆腐で有名な地域らしく、おからでつくったおからクッキー(4000ウォン=約400円)やおからパウンドケーキ(約3500ウォン=約350円)は甘さ控えめで香ばしい。
1958年に建てられた旧・江流第一教会は音楽、演劇、コンサートなどを開催する小さな公演会場に生まれ変わり、観客を迎えている。1940年代につくられた精米所の建物をカフェにしたボンボン精米所も行ってみる価値がある。
江陵=カン・ジョンミ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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