58年間、一般人の出入りが規制されていた徳寿宮の石垣通り(全長1.1キロ)のうち一部が8月30日、市民に開放された。しかし、英国大使館が所有していた残りの区間は依然として一般人が立ち入ることはできず、「徳寿宮散策路」はいまだ未完成のままだ。
一般人の出入りが規制されていた170メートル区間のうち、今回開放された100メートル(英国大使館裏門-大使館職員の宿舎前)は、もともとソウル市が所有していた..
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58年間、一般人の出入りが規制されていた徳寿宮の石垣通り(全長1.1キロ)のうち一部が8月30日、市民に開放された。しかし、英国大使館が所有していた残りの区間は依然として一般人が立ち入ることはできず、「徳寿宮散策路」はいまだ未完成のままだ。
一般人の出入りが規制されていた170メートル区間のうち、今回開放された100メートル(英国大使館裏門-大使館職員の宿舎前)は、もともとソウル市が所有していた。しかし、英国が1959年に大使館を開設し、市と協議した末、無償で占有許可を得た。当時、ソウル市は5年後の1964年に大使館側と占有許可の延長をめぐりあらためて話し合うことで合意していた。しかし、市はこれを忘れてしまい、結局数十年間にわたり、英国大使館側が市所有の土地を無償で使用しているのにもかかわらず、返還要請ができなかった。
ソウル市は2014年10月、英国大使館に「徳寿宮石垣通り回復プロジェクト」を提案し、もともと市が所有していた区間(100メートル)を昨年10月に返してもらうことにした。市は8カ月間にわたる工事の末、30日に石垣通りを復元。文化財庁は、徳寿宮からこの道につながる出入り口を設けた。
英国が1883年4月に公使館の敷地として買い入れた徳寿宮の石垣通りのうち、残りの70メートル区間(現大使館職員の宿舎-正門)は開放の対象から外れた。ソウル市は英国大使館にこの区間を開放してほしいと提案。しかし、英国大使館は保安上の問題などを理由に拒否したという。
イ・ヘイン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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