女優チェ・ガンヒが、以前うつ病を患っていたことを告白した。チェ・ガンヒは6月1日、ソウル市江南区ノンヒョン洞のカフェでイーデイリーの取材に応じ、その席で「数年間うつ病を患い、アルコールとたばこに依存していたこともあったが、今は振り切った。演技で急に違和感を覚えるようになり、不安が大きくなっていたようだ」と振り返った。
チェ・ガンヒは「デビュー当時、特に準備しなくとも周りから『演技がうまい』と言..
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女優チェ・ガンヒが、以前うつ病を患っていたことを告白した。チェ・ガンヒは6月1日、ソウル市江南区ノンヒョン洞のカフェでイーデイリーの取材に応じ、その席で「数年間うつ病を患い、アルコールとたばこに依存していたこともあったが、今は振り切った。演技で急に違和感を覚えるようになり、不安が大きくなっていたようだ」と振り返った。
チェ・ガンヒは「デビュー当時、特に準備しなくとも周りから『演技がうまい』と言われて、天才なんだろうと思ったが、錯覚だった。アンチがいない女優と思ったけれど、ある瞬間、人々の視線が親密ではないと感じた」と語った。2013年に公開された映画『幸せを呼ぶミナの文房具店』や、15年に放送されたMBCのドラマ『華麗なる誘惑』を撮っていたころが危機だった。後者は全50話の長編ドラマだが「どうやって撮ったのか分からないほど、ぼんやりした状態で撮影した」と説明した。
「演技するのが恥ずかしく感じていました。カメラの前であがってしまうことがひどくなり、制作陣からOKをもらうのが大変でした。息もできなくなるような日が続いて、結局、お酒に頼るようになりました。私自身おっとりしている方なので、うつ病にかかったとは分からず、良くない状態が続きました。それから、作品を選びましたね。これはこうだから、あれはああだからと拒絶するので、活動が少なくなってしまって」
チェ・ガンヒは、宗教やボランティア活動によって危機を脱した。チェ・ガンヒは、国際救護・開発NGO「ワールドビジョン」の広報大使だ。「誰かを助けられる人間だというのが嬉しかった」と語った。「ウガンダにボランティアにでかけた後、『自分も役に立つ人間』と思うようになった。立派な女優になれば、もっと大勢の人の役に立てると思うと、また演技欲が出てきた」という。
うつ病を克服した後、チェ・ガンヒが出会った作品が、今年5月に放送が終わったKBS第2テレビのドラマ『推理の女王』だ。刑事よりも推理に強いおばさん「ソルオク」を演じた。普段は推理物を好まないが、「一度やってみなさい」という知人の勧めで決めた。チェ・ガンヒは「『推理の女王』が、うつ病から脱出する最後のドアになった。チェ・ガンヒという乾いた土をひっくり返して、種をまけるようにしてくれた作品」と語った。
「今では、『おばさん』という表現にもなじみました。『童顔女優』にからめとられていたけれどそこから抜け出したみたいです。演技の幅も広くなり、自分でもっと努力しないといけないということも悟りました。最近、演技学院に登録しました。これまできちんと学んだことがなかったんですよね。同じ教会に通う後輩と『演技スタディ』もすることにしました。後輩と一緒にやるのは恥ずかしくないかって? 演技できない方がもっと恥ずかしいです」
チェ・ガンヒは、うつ病を克服した自分の経験と教訓を、周囲に伝えたいと考えている。「苦境にある人に正答を提示するのは難しいですが、換気口になれるんじゃないでしょうか。暗い部屋の、小さなろうそくみたいな存在になりたい」と望みを語った。「憂鬱なときは家の中にばかり閉じこもっているけれど、外に出たらすごくいい。この感覚を伝えてあげたい」。
先延ばしにしてきた結婚にも欲を見せた。チェ・ガンヒは「前作で共演したチュ・サンウク、そして今回のクォン・サンウとの出会いで、否定的だった結婚のイメージが消えた。健やかな家庭で子どもたちを抱きたいという想像をよくやる」と語った。
イ・ジョンヒョン記者
edaily/朝鮮日報日本語版
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