サスペンススリラー『石造邸宅殺人事件』(チョン・シク、キム・フィ監督)でスクリーン登場間近の俳優コ・ス(38)。今回もまた、どういう演技で観客に「コ・スを見る面白さ」をプレゼントするのかが気になる。
コ・スは、5月9日公開の映画『石造邸宅殺人事件』で観客と対面する。同作は、解放後の京城(現在のソウル)の資産家「ナム・ドジン」(キム・ジュヒョク)と、過去を消した正体不明の運転手「チェ・スンマン」..
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サスペンススリラー『石造邸宅殺人事件』(チョン・シク、キム・フィ監督)でスクリーン登場間近の俳優コ・ス(38)。今回もまた、どういう演技で観客に「コ・スを見る面白さ」をプレゼントするのかが気になる。
コ・スは、5月9日公開の映画『石造邸宅殺人事件』で観客と対面する。同作は、解放後の京城(現在のソウル)の資産家「ナム・ドジン」(キム・ジュヒョク)と、過去を消した正体不明の運転手「チェ・スンマン」が殺人事件に関わることになるというストーリーのサスペンススリラー。
劇中、運転手チェ・スンマンを演じるコ・スは、愛や怒りなどさまざまな感情で事件をめぐる推理力を刺激し、「石造邸宅殺人事件」の展開を緊張感あるものにした。また、見た目に合わせて声や表情までうまく変える変装を通して、ドラマチックな面白味をさらに増した。
映画の封切りを前に、コ・スは期待半分、心配半分だった。4月26日のメディア試写会で完成バージョンを初めて見たというコ・スは「僕は面白かった」と述べつつも、観客がどういう評価を下すか気にしていた。、
「近頃の観客の皆さんは、本当に目が高くなりました。(評価しているのを見ると)僕も驚くことが多いです。この作品はサスペンススリラーというジャンルの映画なので、作品の構成は複雑です。(観客は)登場人物に集中して鑑賞してもらえればと思います」
コ・スは、撮影が大変だった部分が編集されていることに残念な思いを露わにした。もちろん、監督が必要に応じて編集したということは分かっているが、俳優としては残念な気持ちもなくはないという。
「がんばって撮った場面がいくつもあったのに、編集されていました。また、5分、7分あるシーンも撮影したんですが、それも編集されていたみたいです。編集部分は序盤、中盤にあったんですが、ネタバレになるので明かすことはできません。監督さんが必要に応じて編集なさったんですけど、僕としてはちょっと残念ですね」
コ・スは劇中で素敵な紳士から、みすぼらしい恰好の運転手、ほかにもさまざまな姿を披露する。見ている側にとってはいい鑑賞ポイント。しかし、これをこなす俳優の側には苦労が多かった。
「映画の前半と後半でキャラが違います。それで、試みともいえない試みをやりましたが、控えめでした。キャラのことを考えると、仕方ありませんでした」
キャラについて悩んでいたコ・スは、映画の原作(ビル・S・バリンジャー『歯と爪』)を読まなくて、むしろよかったと振り返った。
「原作は読みませんでした。舞台も枠組みも変わってましたからね。原作を読んでいたら、『原作ではこうだったのに』と考えて、現場で頭がこんがらがっていたでしょう。なので、ひたすらシナリオに忠実にやりました」
コ・スは、みすぼらしい恰好をして、汚らしい姿に変装することまでやった。それでも、「コビデ」(コ・ス+ダビデ)と呼ばれる外見は視線を引き付けた。こういう整った顔立ちについて、コ・スは「祝福されたのだと思う」とジョークを飛ばした。けれどもコ・スは、この外見を演技に利用はしないという。
「演じる人物が伝えようとする感情に集中します。顔を見せようとするよりも、キャラの方に集中しますね。そっちの方(感情表現)に、かなり比重を置いていると思います。僕の顔が好きで(作品を)見てくださる方もいらっしゃいますが、僕がやっている感情表現を好まれる方もいるだろうと思います。それで顔も好きになってくださったとしたら、僕はうれしい」
イ・ギョンホ記者
STARNEWS/朝鮮日報日本語版
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