一日中働いて帰宅しても、小学生の娘の世話をしなければならないという、共働きの主婦キムさん(36)。最近、娘と夫が寝た後、少し甘みのある日本のサワー「ほろよい」を飲みながら一息ついているという。箱買いし、毎日1缶ずつ飲んでいるというキムさんは「誰にも干渉されず、静かに過ごすこの時間が本当に幸せ」と語った。会社員のパクさん(27)は1週間に1、2回、帰宅後にフルーツ味の焼酎を飲んでいるという。パクさ..
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一日中働いて帰宅しても、小学生の娘の世話をしなければならないという、共働きの主婦キムさん(36)。最近、娘と夫が寝た後、少し甘みのある日本のサワー「ほろよい」を飲みながら一息ついているという。箱買いし、毎日1缶ずつ飲んでいるというキムさんは「誰にも干渉されず、静かに過ごすこの時間が本当に幸せ」と語った。会社員のパクさん(27)は1週間に1、2回、帰宅後にフルーツ味の焼酎を飲んでいるという。パクさんは「会食のように雰囲気に流されることなく、一人で味わいながら適量飲むことができるのがいい。両親も、家に帰ってからお酒を飲むことは心配していない。時々母親と一杯やりながらあれこれ話をしている」と語った。
気軽に一人で酒を飲んでストレスを解消したり、余暇を楽しむ女性が増えている。家飲みはもちろん、カフェでビールを飲む人も多い。一人飲みを楽しむ女性をターゲットに、度数が低く甘みがあり、パッケージデザインもきれいなサワーが次々登場している。これらは別名「お姉さん酒」「女性酒」ともいわれる。
酒類業界ではアルコール度数3-7度のサワーを続々発売。女性をターゲットに、パステルトーンでキュートなキャラクターがデザインされた酒瓶(缶)となっている。
「酒スタグラム」というハッシュタグを付け、酒瓶の写真をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上に掲載するのも流行っている。会社員のイさん(29)は「きれいな色でデザインがかわいい酒瓶は、写真写りもいい」と語った。市場調査機関エムブレインが1000人(19-59歳)を対象にアンケート調査を実施した結果、度数の低いフルーツ焼酎に対する選好度は女性(76.5%)、20代(79.8%)で特に高かった。
食品医薬品安全処が昨年12月に発表した「一人飲み」の実態調査によると、6カ月以内に酒を飲んだことがある20-40代2000人のうち、「一人飲みしたことがある」と回答したのは66.1%だった。女性は一人で酒を飲むとき、平均的にビール3.6缶、焼酎5.2杯、果実酒2.6杯飲んでいた。「男なら酒が飲めないといけない」という回答(69.2%)と「女性も酒が飲めないといけない」という回答(69.1%)にもほとんど差がなかった。ク・ジョンウ成均館大学社会学科教授は「男性に比べ、夜自由な時間が少ない女性にとって、家で度数が低い酒を一人で楽しむのは、ストレス解消法の一つになり得る」と語った。
しかし、一人飲みが習慣になった場合、女性は男性に比べ中毒になる危険性が高い可能性があるという懸念の声も上がっている。実際に、一人で酒を飲むとき過飲(世界保健機関〈WHO〉によるハイリスク飲酒量:焼酎5.9杯以上)すると答えたのは女性(40.1%)が男性(36.1)よりも多かった。女性は焼酎、ビール、果実酒、濁り酒などあらゆる酒類を適正摂取量(WHOによるローリスク飲酒量:焼酎2.9杯以下)より多く飲んでいる一方、男性は焼酎だけ適正摂取量を超過していた。精神科専門医キム・ビョンフ博士は「度数の低い酒は罪悪感や負担感が少ないだけで、中毒の危険性は度数の高い酒と変わらない」と忠告している。
チョン・ユジン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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