月火ドラマ『チーズ・イン・ザ・トラップ』(tvN)には、際立つ女優がいる。ヒロインのホンソル役を演じるキム・ゴウン(24)だ。懸命に生きようともがくが、周りの人物たちにもみくちゃにされる素直で誠実な女子大生を軽やかに表現している。愛らしいという意味で、「ゴンブリ(ゴウン+ラブリー)」というニックネームまで得た。キム・ゴウンの奮闘のおかげで、ドラマは視聴率7%を超える好調ぶりを見せている。
最近、ソ..
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月火ドラマ『チーズ・イン・ザ・トラップ』(tvN)には、際立つ女優がいる。ヒロインのホンソル役を演じるキム・ゴウン(24)だ。懸命に生きようともがくが、周りの人物たちにもみくちゃにされる素直で誠実な女子大生を軽やかに表現している。愛らしいという意味で、「ゴンブリ(ゴウン+ラブリー)」というニックネームまで得た。キム・ゴウンの奮闘のおかげで、ドラマは視聴率7%を超える好調ぶりを見せている。
最近、ソウル市江南区新沙洞で、キム・ゴウンはインタビューに応じ、「悲しさ、慎重さなどホンソルからいくつかポイントをつかみ、集中した」と語った。二重ではない目や丸い鼻、厚めの唇が印象的だった。2012年、映画『ウンギョ 青い蜜』でデビューし、注目された彼女は、映画『その怪物』『コインロッカーの女』『メモリーズ 追憶の剣』『怒った弁護士』に相次いで出演した。『チーズ・イン・ザ・トラップ』は彼女にとって初のテレビドラマだ。
知的障害者、闇金組織の一員、剣士、検事など極端でアクの強い役ばかり演じてきたキム・ゴウンは、初めてロマンチック・コメディーに出演し、現実に近い演技を披露している。女優としては、異色のキャリアを積んできた彼女は、「デビュー作でたくさん称賛されたので、新人として試行錯誤できるチャンスがなくなったと思った。失敗しても、また立ち上がることができる最初の数年間は、あれこれ考えず、ぶつかってみたかった」とし、「挑戦と成長の機会を自分で作っていくため、自分ができなさそうな役、引き受けるのが怖い役をわざと選んだ」と語った。
『チーズ・イン・ザ・トラップ』の出演話が出たときは、キャスト論争もあった。原作のウェブ漫画があまりにも人気が高かったため、キム・ゴウンがホンソル役を提案されたという記事が出るや、似合わないという“抗議”が、インターネット上を賑わせた。彼女は「最初は出演を断った。でも、イ・ユンジョン監督の作品ということから、考え直した」と明かした。キム・ゴウンはイ・ユンジョン監督のドラマ『コーヒープリンス1号店』(2007年)を「わたしの人生のドラマ」に挙げた。「最近も、憂鬱になるたびに、『コーヒープリンス1号店』を見ると、幸せな気持ちになる。初めてのドラマは、ぜひイ監督とご一緒したかった」と打ち明けた。
キム・ゴウンは4歳のときから10年間、父親の仕事の関係で、中国で暮らした。映画マニアだった父親の影響で、幼少期から数多くの映画を見てきた。韓国に戻り、桂園芸術高校に進学したキム・ゴウンは、『ウンギョ 青い蜜』のオーディションに合格し、デビューした。当時、チョン・ジウ監督は彼女を起用した理由について、「自分の軸がしっかりしていて、簡単に流されないように見えた」と説明。中学生のときは校内の「読書王」になりたくて、年に本を500冊以上読んだし、高校生のときは、発声がよくないと指摘され、肺活量を鍛えるため、1日も欠かさずグラウンドを20周走ったという。
高校時代の友人らが、美容整形手術をするのを見て、キム・ゴウンもカウンセリングを受けようと母親と病院へ行ったことがあった。医師が「女優になるなら、目、鼻だけでなく、もっとたくさんの箇所をいじらなければいけない」と言うと、母親が激怒し、キム・ゴウンの手をつかんで病院を飛び出した。「その後、整形の話は切り出すこともできなかった」という。
医師の予想とは異なり、キム・ゴウンは最近、「二重ではない旬の人気女優」に挙げられている。彼女は「整形手術を受けていない顔からは、確かに自然な表情が出る。女優として、大きな財産を持っているので、感謝している」と語った。
チェ・スヒョン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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