韓国文化体育観光部(省に相当)が指定する「秋の観光週間」を迎え、慶尚南道昌原市は、市内の主な観光地を巡る1泊2日の観光コースを設定した。
昌原市は観光週間に当たる今月25日から10月5日まで「空間と視覚の美を見つける体験・芸術旅行」というテーマで、市内の主な観光スポットを回る体験プログラムおよび入場料割引イベントを実施する。
昌原市が推薦する観光コースには、倉洞芸術村、海洋ドラマセット場、観光遊..
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韓国文化体育観光部(省に相当)が指定する「秋の観光週間」を迎え、慶尚南道昌原市は、市内の主な観光地を巡る1泊2日の観光コースを設定した。
昌原市は観光週間に当たる今月25日から10月5日まで「空間と視覚の美を見つける体験・芸術旅行」というテーマで、市内の主な観光スポットを回る体験プログラムおよび入場料割引イベントを実施する。
昌原市が推薦する観光コースには、倉洞芸術村、海洋ドラマセット場、観光遊覧船、文信美術館、猪島連絡橋、ビーチロード、帝皇山公園、鎮海楼、エネルギー環境科学公園、昌原科学体験館、昌原の家が入っている。
■路地の隅々まで染み込んだ文化と芸術、倉洞芸術村
「倉洞芸術村」は昌原を代表する文化芸術スペースで、秋のお出掛けにはもってこいの場所だ。昌原市の馬山は1950-60年代、文化・芸術の中心地だった。その馬山の懐かしい雰囲気や香りが感じられるよう「文信芸術通り」「馬山芸術痕跡通り」「エコール・ド・倉洞通り」とテーマの異なる三つの小道が造られ、さまざまな見所が設けられている。
倉洞芸術村の古い路地にある古びた建物は、大きな壁画で装飾されている。さらに、芸術家たちがそれぞれの特技を生かし、チョークアート、ガラス工芸、染色などさまざまな体験プログラムを運営している。
「倉洞芸術村」
倉洞芸術村の文化マダン(広場)では、秋の観光週間を迎え、10種類のアートが体験できる特別プログラムを用意した。プログラムに参加すると、土で表現するアートやアクリル絵の具でキャンバスに絵を描く体験、携帯用手鏡作りなど、10種類のアートプログラムが気軽に体験できる。
■過去への時間旅行、馬山海洋ドラマセット場
昌原市馬山合浦区にある「海洋ドラマセット場」は、時代劇や映画などが何十本も撮影された場所として有名だ。サッカー場4面分の広さで、六つの区域に分かれ、25の建物が立ち並んでいる。
中に入ると、まず古めかしい建物が目に付く。このセット場の建物は全て木造建築で、場内には木の香りが漂っている。茶色の建物と青い海がマッチして、絵のような風景をつくり出している。
「海洋ドラマセット場」
セット場は飲み屋やかじ屋、船着き場など、それぞれの特徴に合わせて作られている。昔の人々が使っていた絹織物や農機具なども展示されており、まるでタイムスリップした気分だ。建物のうち最も大きな船着き場は海の上にあり、観光客にも人気だ。建物の裏側には巨大な貿易船が3隻並んでいるのが目を引く。
■高さ120メートルからの眺望、鎮海ソーラータワー
鎮海区の海洋公園内にある「ソーラータワー」は、韓国一の高さを誇る太陽光発電施設だ。高さ120メートルのソーラータワー展望台に上ると、西側に広がる鎮海の海が一目で見渡せる。正面には釜山と巨済島を結ぶ巨加大橋や、周辺の小さな島々が見える。
「ソーラータワー」
ソーラータワーを下りたら、海岸の遊歩道を歩いて友島の散策を楽しむのもお勧めだ。かつて友島までは船で渡らなければならなかったが、橋ができてからは、漁村の風景を見ながら散歩を楽しめるようになった。
ほかにも海洋公園には「海洋生物テーマパーク」「海戦史体験館」「軍艦展示館」などがある。
■冷たい風が吹くと思
い出す辛さ、馬山アグチム
冷たい風が吹くと思い出すのが「アグチム(アンコウの蒸し煮)」だ。体に活力を与え、食欲を増進するのにアグチムほど最適な料理はない。昌原の馬山合浦区はアグチムで有名だ。馬山アグチムは乾燥させたアンコウを使うのが特徴で、シャキシャキした豆モヤシとアンコウの辛さがマッチして酒のつまみにも最適だ。
昌原市馬山合浦区の名物料理「アグチム」
さっぱりしたスープが飲みたければアンコウ鍋もお勧めだ。豆モヤシ、ネギ、春菊などとアンコウを一緒に煮込んだアンコウ鍋は、二日酔いやお肌の美容にも良い。アンコウ鍋は豆モヤシを入れることで生臭さがなくなり、さっぱりと食べられる。スープも油っこくなく、ご飯をスープに入れて食べてもおいしい。
■交通&宿泊情報
ソウルから昌原へ向かう場合、列車を利用するのが最も速い。昌原市内には昌原駅、昌原中央駅、馬山駅、鎮海駅がある。列車は韓国高速鉄道(KTX)のほか、セマウル号、ムグンファ号が停車する。KTXならソウル-昌原間が2時間40分ほどだ。
仁川空港から昌原へは空港リムジンが出ている。仁川空港旅客ターミナルの到着フロアにある10C乗り場で慶尚南道行きのバス乗車券を販売しており、昌原行きのバスもここから出る。深夜バスのほか、仁川の松島を経由するバスなどさまざまな運行形態があり、出発時間や乗車場所に合わせて選べる。
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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