韓国の大人たちは最近、純粋な5人の子どもたちに夢中だ。
毎週日曜午後に放送されるバラエティー番組『私たちの日曜日の夜』(MBC)の人気コーナー「パパ、どこに行くの」に出演しているキム・ソンジュの息子ミングク君、ソン・ドンイルの息子ソンジュン君、ユン・ミンスの息子フ君、イ・ジョンヒョクの息子ジュンス君、元サッカー選手・宋鐘国(ソン・ジョングク)の娘ジアちゃんがその主人公。
仕事のため子どもたちと接..
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韓国の大人たちは最近、純粋な5人の子どもたちに夢中だ。
毎週日曜午後に放送されるバラエティー番組『私たちの日曜日の夜』(MBC)の人気コーナー「パパ、どこに行くの」に出演しているキム・ソンジュの息子ミングク君、ソン・ドンイルの息子ソンジュン君、ユン・ミンスの息子フ君、イ・ジョンヒョクの息子ジュンス君、元サッカー選手・宋鐘国(ソン・ジョングク)の娘ジアちゃんがその主人公。
仕事のため子どもたちと接する機会が少なかった父親たちがそれぞれ子どもの世話をしながら巻き起こるさまざまなエピソードが、毎週視聴者を楽しませている。
5人のうち一番年上のミングク君は、仲間たちの面倒をよく見ており、大人たちの前では礼儀正しく、秘密を最後まで守るなど、義理深い一面を見せている。
ソンジュン君は、静かな性格で本を読むのが好きなことから「ソン・ソンビ(学者)」というニックネームが付けられた。番組が始まったころは父親と接する態度がぎこちなく、視聴者が心配するほどだったが、番組が進むにつれだんだん父親と仲良くなり、視聴者をホッとさせている。
ジュンス君は不思議なキャラクターで、3秒で眠りにつき、風呂が大嫌い。いつ何をするか分からず、独特な考え方を持っている。しかし、愛嬌たっぷりの明るい笑顔で、父親や視聴者を笑わせてくれる。
フ君はこの番組の人気を高めた立役者といえる。旅行先でおいしいものを前にすると、どうしていいか分からないというような動きをするため、視聴者はその姿を見るだけで「本当においしそう」と感じることができる。フ君が食事をする姿は、視聴者を楽しませてくれる。
とてもおいしそうに食べることから、フ君は食料品のCMモデルにぴったりだという声も。また、同年代の子どもに比べ語彙が豊かなフ君は、独特の表現や話法を駆使し、視聴者を楽しませている。
ジアちゃんは番組で唯一の女の子で、男の子たちの関心を独り占めしている。キュートな外見と時々見せる笑顔、さばさばした性格で愛されている。
このように各自異なる個性を持った5人の子どもたちが、母親抜きで父親と過ごす時間を通じて見せてくれる愛情を、視聴者たちはほほえましく思い、自ら家族愛を振り返るきっかけにもなった。
また、どういう行動に出るか分からない子どもたちの純粋さ、これに影響され童心に帰った父親たちの姿は、番組の人気を高める原動力となった。
「パパ、どこに行くの」が人気を集めたことで、数年間にわたり週末のバラエティー番組の中で視聴率が低迷し、打ち切り説まで浮上していた『私たちの日曜日の夜』は毎回視聴率が上昇し、ついには18%(8月11日)を記録、同時間帯の番組のうち『日曜日が好き』(SBS)の人気コーナー「ランニングマン」(11%)、『ハッピーサンデー』(KBS)の人気コーナー「1泊2日」(10%)に2倍近い差をつけ、それまでの不振から脱することができた。
特に子どもたちは芸能人である父親たち以上に人気を集め、CMにも出演。
イ・ジョンヒョク親子は輸入車、ユン・ミンス親子はウオーターパーク、キム・ソンジュ親子はラーメン、ソン・ドンイル親子は移動通信会社、宋鐘国の娘ジアちゃんとユン・ミンスの息子フ君は洗濯機のCMに出演するなど、相次ぐオファーにうれしい悲鳴を上げている。
番組やCMだけでなく、インターネット上で子どもたちの姿や日常生活が公開され、保護を受けるべき子どもたちが商業化されていることを懸念する声も聞かれるが、この5人の子どもたちの飾らない純粋な心が疲れた大人たちの心を癒してくれているのは確かだと言えるだろう。
イ・デドク記者
朝鮮日報日本語版
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