ソン・ヘギョの衣装やヘアが大ブーム＝『その冬、風が吹く』-Chosun Online 朝鮮日報

ソン・ヘギョの衣装やヘアが大ブーム＝『その冬、風が吹く』

2013/04/07 09:31

　女優ソン・ヘギョ（31）が、ドラマ『その冬、風が吹く』で5年ぶりにお茶の間に戻ってきた。そして、カムバックと同時に、ドラマの人気はもちろんのこと「ソン・ヘギョ・スタイル」「ソン・ヘギョ・リップスティック」「ソン・ヘギョ・ヘア」などの新造語を生み、早くも2013年最高のファッションアイコンとして君臨している。ソン・ヘギョのどのようなスタイルがブームになっているのか、くまなくチェックしてみた。

■ソン..

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▲『その冬、風が吹く』でのソン・ヘギョのメーク。

■ソン・ヘギョ使用リップ、売り切れ続出

　『その冬、風が吹く』では特に俳優陣の感情の動きを視聴者に伝えるために、クローズアップのショットを多用している。最近では高精細度（HD）テレビが普及したためクローズアップを嫌う女優も多いが、ソン・ヘギョの場合はむしろ、こうした撮影方式がプラスに作用しているといえる。

　以前から肌が美しいといわれてきたソン・ヘギョだが、今回のドラマでは全国民が認める真の「素肌美人」の地位を手に入れた。ソン・ヘギョのメーキャップは、きれいで明るい肌トーンの演出が重要なポイント。ベースや色味を最低限に抑え、本来の肌を生かしてナチュラル感を出すのが特徴だ。

　そして、ドラマで視覚障害者を演じるソン・ヘギョは、パーティーや会社など公の場を除き、アイメークも目立たせずに自然な感じを強調し、マスカラで目元をはっきりさせる程度にとどめている。

　その代わり、生き生きして見えるよう多彩なカラーのリップスティックを使っている。ドラマでは、現在ソン・ヘギョがイメージキャラクターを務める化粧品ブランドのリップスティックを塗るシーンが流れたが、露骨な間接広告ではないかとの懸念とは裏腹に、そのリップスティックは飛ぶように売れているという。

　同ブランドの関係者は「ソン・ヘギョが使っていたリップスティックの色は放送直後に売り切れたほどで、問い合わせが殺到している」と話した。さらに「リップスティック以外にも『オ・ヨン（ドラマでのソン・ヘギョの役名）メーキャップ』に注目が集まり、アイシャドー、チーク、マスカラに関する問い合わせも相次いでいる」と話し「ソン・ヘギョ効果」にうれしい悲鳴を上げている。

■ヘアスタイルも大流行

　今年のヘアスタイルのトレンドとして急浮上している「シースルーバング」。韓国で「シースルーバング」といえば「ソン・ヘギョの前髪」を指す。

　「シースルーバング」とは、前髪をまばらに降ろすスタイルで、額が透けて見えることからこの名前がついた。今年は人工的ではないナチュラルカールのヘアスタイルが流行していることもあり、前髪のスタイルも自然な感じの「シースルーバング」が流行しているようだ。

　ドラマの中でソン・ヘギョが見せるヘアスタイルは4－5種類だが、そのうち最も頻繁に登場するのが「グラムパーマ」と呼ばれるナチュラルウェーブスタイル。グラムパーマは毛先に行くほどカールが大きくなるため、顔が小さく見える上に女性らしい魅力をアピールすることもできる。また、東洋人は髪の毛が細くコシがないため、ボリュームを出したい人にはお勧めだ。

　グラムパーマを基本に、ソン・ヘギョはポニーテールやハーフアップ、お団子ヘアなど毎回さまざまなヘアスタイルを披露している。

　ソン・ヘギョのスタイルは緩い大きめのウェーブヘアだが、ランダムな感じでナチュラルに仕上げるのがポイント。そのため気軽にまねできるヘアスタイルとして、今では美容院の人気ナンバー1スタイルになっている。

■視覚障害者に対する偏見を打ち破るファッション

　ドラマの本格スタートを前に放映された予告編では、ソン・ヘギョがキルヒール（11センチ以上のヒール）を履いて登場し、インターネットユーザーの間で騒動になった。

　ドラマで視覚障害者を演じるソン・ヘギョが、目も見えないのにかかとの高い靴を履いていることについて、ネットユーザーが疑問を呈したのだ。だが、脚本家が「視覚障害者用のテキストにキルヒールの履き方が載っている」と釈明し、騒動は一段落した。このようにソン・ヘギョはドラマを通じ「視覚障害者は化粧ができず、キルヒールも履けない」という一般人の偏見を完全に打ち砕いたのだ。

　ソン・ヘギョは役に入り込むために、役に合った衣装を自費で購入するほど完ぺきに準備しているという。ドラマの序盤でも、ソン・ヘギョはエレガントで落ち着いたオ・ヨンのキャラクターを完ぺきに表現した。だが、オ・ス（チョ・インソン）に出会ってからは、モノトーンのアイテムや鮮やかなカラー、模様をポイントにしたファッションで、財閥の一人娘らしさを演出している。

　さらにソン・ヘギョは、キャラクターづくりのために衣装以外の細かなアイテムにも気を配った。マフラーやスカーフをアクセントにすることも多いが、スカーフはスポンサーではないブランドの製品を、役に合わせて自ら購入したという。

　また、シンプルなイヤリングやシャンデリア形のイヤリングをファッションに合わせて使い分け、バッグは手に持つタイプよりもショルダーバッグを好んでいることが、ドラマを見ると分かる。

　『その冬、風が吹く』は最終回まで残すところわずかとなったが、ソン・ヘギョの感情のこもった演技と合わせ、ファッションの変化を見守るのも楽しいだろう。

バン・エジン記者

チョソン・ドットコム／朝鮮日報日本語版