「自転車の都市」こと昌原市(慶尚南道)に、自転車に乗ったサンタクロース2000人余りが現れた。
昌原市は今月8日、昌原総合運動場内の「出会いの広場」で「2012年愛の分かち合い・昌原サンタ・バイク・パレード」を開催し、恵まれない環境にある家庭に愛のメッセージを伝えた。
今年で4回目を迎えたこのイベントは「少年少女家長世帯(保護者がおらず未成年が世帯主となっている家庭)支援」事業の一環として、市民..
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「自転車の都市」こと昌原市(慶尚南道)に、自転車に乗ったサンタクロース2000人余りが現れた。
昌原市は今月8日、昌原総合運動場内の「出会いの広場」で「2012年愛の分かち合い・昌原サンタ・バイク・パレード」を開催し、恵まれない環境にある家庭に愛のメッセージを伝えた。
今年で4回目を迎えたこのイベントは「少年少女家長世帯(保護者がおらず未成年が世帯主となっている家庭)支援」事業の一環として、市民が直接参加する「愛の寄付リレー」だ。参加者たちの募金やイベント会場でのチャリティーバザー、リサイクル品販売、後援金などで集まった義援金が全額、少年少女家庭に贈られる。
この日は昌原市のチョ・ギホ第1副市長をはじめ、ペ・ジョンウォン市議会議長、キム・ジョンウェ昌原市自転車連合会会長などの関係者、市民2000人余りが参加して大盛況だった。
開会式が終わると、スタートの合図と共に本格的なパレードが始まった。サンタの衣装を身に着けた市民たちは、自転車に乗って「出会いの広場」を出発し、昌原広場、東南公団本部三叉路、サムドン交差点など全長9キロのコースをパレードした。
先頭の自転車に続いて、一般・団体の参加者や家族・友人・個人の参加者がパレードを繰り広げた。自転車サンタとして参加したカン・ヒョンジョンさん(38)=昌原市在住=は「恵まれない隣人を支援するために、毎年イベントに参加している。年々イベントの規模が大きくなり、参加する市民の数も増え、イベントの趣旨がいっそう際立ってきているように思う」と語った。
今回の行事は「愛の分かち合い」という名にふさわしく、恵まれない家庭を支援するための募金活動も行われた。参加者たちは会場でチャリティーバザー、リサイクル販売などの活動を行い、この日集まった義援金は社会福祉共同募金会に全額手渡された。
この日、NCソフト文化財団は1000万ウォン(約77万円)の義援金を慶尚南道社会福祉共同募金会に寄付した。また、NUBIJA(公共自転車レンタルシステム)用自転車500台を昌原市に寄贈し、伝達式を行った。また、現代ウィア(現代自動車グループの部品・工作機械メーカー)は500万ウォン(約38万円)相当の自転車14セットを、慶尚南道社会福祉共同募金会を通じ、未成年が家長を務める家庭14世帯に贈った。
イベントに参加した米国人コービーさん(28)は「このように多くの人々が一堂に会してイベントを楽しむのは、とてもいいことだ。特に恵まれない家庭を支援するという趣旨が胸に響いた。たくさんの人々が恵まれない人々を支援し、幸せになれればいいと思う」と語った。
このほか、会場では今年1年のまとめと来年やりたいことなどを書く「希望のメッセージ」や、サンタとの写真撮影、自転車運動会、似顔絵コーナー、土偶作りなど、さまざまな体験イベントが行われた。
チョ第1副市長は開会宣言で「今回のイベントが、恵まれない階層に目を向けるきっかけになればと思う。隣人愛を実践する、人情味あふれる美しい社会になるよう、共に努力しよう」と呼び掛けた。
キム・ジョンウェ昌原市自転車連合会会長は「今回のイベントは隣人愛の実践だけでなく、冬でも自転車に乗れるという雰囲気をつくるのが目的だ。今後は、昌原市民だけでなく、全世界の人々が参加できるフェスティバルになればいいと思う」と語った。
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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