これまで『メリは外泊中』『タムナ~Love the Island』などに出演し、そのイケメンぶりを披露してきた俳優イ・ソンホ主演のドラマ『スキャンダル~春香を愛した男~』。朝鮮王朝時代、遊郭である清風閣の妓生(キーセン)の娘、春香(チュンヒャン)は美しい容姿と美ぼうで、人々を魅了していた。夢龍(モンリョン)の小間使いの房子(パンジャ)は、ある日、水遊びをしていた春香の美しさに、目を奪われてしまう..
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これまで『メリは外泊中』『タムナ~Love the Island』などに出演し、そのイケメンぶりを披露してきた俳優イ・ソンホ主演のドラマ『スキャンダル~春香を愛した男~』。朝鮮王朝時代、遊郭である清風閣の妓生(キーセン)の娘、春香(チュンヒャン)は美しい容姿と美ぼうで、人々を魅了していた。夢龍(モンリョン)の小間使いの房子(パンジャ)は、ある日、水遊びをしていた春香の美しさに、目を奪われてしまう。それが悲しくも美しい、身分違いの男と女の危険な愛の始まりだった…。このドラマで初主演を果たしたイ・ソンホがドラマについて語った。
―本作を選んだ理由は。
「まず、原作映画の『パンジャ伝』を面白く見ましたし、本作のポン•マンデ監督が思い描くパンジャの姿を聞いて、僕がうまく具現できると思いました。僕が演じるパンジャと以前のパンジャはどんな風に異なった姿で描かれるかについても好奇心と期待が大きかったです」
―朝鮮王朝時代の説話「春香伝」に新たな解釈を加えパンジャを主役に配したストーリーですが、その違い、本作だからこその魅力はどこでしょうか。
「春香伝を再誕生させた映画『パンジャ伝』、そしてその映画を再誕生させた『スキャンダル~春香を愛した男~』。人間で例えると3世代目、つまり『春香伝』の孫のような作品です。その血筋を受け継ぎながらもまるで別の姿を持っています。(本作の醍醐味は)シェークスピアの『ハムレット』をさまざまな演出、俳優が演じたとき、観客がそれらを比較しながら見るときに感じる、どんでん返しと新しいストーリーをたどっていく楽しみではないでしょうか」
―パンジャとチュンヒャンの身分を越えた愛に胸打たれましたが、イ・ソンホさんは障害を乗り越える恋愛についてどう思いますか。
「身分制度がないこの時代に生まれて来たことに感謝し、もしその時代に同じ恋をしたとしたら十分命をかけてその恋をかなえてみる価値があると思いますね」
―河原や山林のシーンも美しかったですが、ロケの中で気にいっているシーンは。
「本作は主に全羅道地方で撮影を行いました。自然環境は舞台を圧倒するほど美しかったと思います。特に、春香が水遊びをしていた九竜滝の景観と水がとてもきれいで印象に残っています」
―チュンヒャンとパンジャが出会うシーンはとても印象的でしたが、ご自身も一目ぼれした経験はありますか。
「僕もパンジャのように、初めてのフィーリングを大切にします。初対面でフィーリングが通じ合えなければ恋愛感情がそれ以上は芽生えません。僕が好意を持つ相手がいる場合は、積極的にアピールするよりは、その時の状況に合わせて自分の気持ちを伝えるほうです。無理にアピールしたり強要したりはしません。そして、相手と僕に共共通のテーマがあればそこから一つ一つ話し合いながら親しくなっていくと思いますね(笑)」
―チュンヒャン役のイ・ウヌさんとの激しいラブシーンも話題ですが、エピソードなどを教えてください。
「お互いがリラックスできると演じやすくなるし、役柄についてもいろいろと気軽に話し合えると思ったので、ラブシーンの前に監督とウヌさん、僕の3人でたくさん相談しましたね。監督はラブシーン撮影が得意な方なので、いろいろな話を聞かせてくださいました。本作でラブシーンはとても重要で、女優さんがそこに臨む際の心構えが大きなポイントでしたが、その点、ウヌさんはとても情熱的で素晴らしい姿勢の持ち主でした。一般的に女優さんはどうしたらラブシーンを逃れられるかに神経を使いますが、ウヌさんとヒャンダン役のミン•ジヒョンさんは二人ともそういった点ではいい俳優でパートナーとして演じやすくてよかったです」
―ラブシーンで大変だったことや苦労したことがありましたか。
「ラブシーンは、見た目はきれいですが撮影は大変。俳優もスタッフもみんな緊張しながら集中して撮影をしますが、やはり撮影時間が長いので、皆さんラブシーンの撮影が終わったら宿泊先でノックダウンしてしまいますね(笑)」
―モンリョン役のヨ・ヒョンスさんとは、仕えている主人とライバルになるという設定でしたが、現場での雰囲気はどうでしたか。
「モンリョンととても仲良くしていたので楽しく過ごしていました。ヒョンスさんは僕より年下ですが、グルメでどこに行っても評判のお店を見つけては一緒に行こうと連絡してくれたり、たまには宿泊先でものすごい食べ物を用意して、僕と監督を招待してくれました。そうやって一緒に飲んで楽しんだりしてました」
―俳優をしていて苦労したことはありますか。
「『スキャンダル~春香を愛した男~』は僕が初めて臨むメイン主人公役だったので、作品をリードしていくという責任感を持って、演技面でも非常に欲張った作品でした。撮影中、目標に集中したためか苦しいとか大変だと思ったことはないですね」
―今後挑戦したい役、やりたいことは。
「スイートなメロドラマのかっこよくて洗練された主人公ももちろんいいですが、僕たちが生きている日常を静かに見つめメッセージを投げかけられる作品で、リアルな日常を盛り込んだ役柄も演じてみたいですね」
イ・ソンホが、大胆な激しい愛を体当たりで演じたアートエロティックドラマが、韓国放送時にカットされた未放送シーンを加えた『スキャンダル~春香を愛した男~』ノーカット完全版はTSUTAYAでのみ先行レンタル中、10月26日にはセルDVDがリリースされる。
野崎友子通信員
朝鮮日報日本語版
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