【社説】キム監督、「劣等感の怪物」から世界の巨匠へ

2012/09/10 09:50

 第69回ベネチア国際映画祭でコンペティション部門最高賞の金獅子賞を受賞したキム・ギドク監督は、映画を専門的に学んだ経験がない。家が貧しく、中学校を卒業して15歳で清渓川や九老工業団地(現・九老デジタル団地)の工場で働き始めた。海兵隊を除隊後、フランスへ渡り、肖像画を描きながら暮らしていたが、32歳のときに『ポンヌフの恋人』を見て映画にはまった。韓国に戻ってから脚本を書き始め、映画界に足を踏み入れ..

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