今、テレビでは「男優四天王」の戦いが繰り広げられている。人気の裏付けとなるCM・ドラマ出演料や、韓流スターとしての知名度などを考えると、最上位ランクのチャン・ドンゴン（40）＝SBS『紳士の品格』＝、ソン・スンホン（35）＝MBC『Dr.JIN』＝、ソ・ジソブ（34）＝SBS『幽霊』＝、コン・ユ（32）＝KBS第2『ビッグ』＝がドラマに出演、視聴率争いを繰り広げているのだ。4人が同時期にテレビド..

　今、テレビでは「男優四天王」の戦いが繰り広げられている。人気の裏付けとなるCM・ドラマ出演料や、韓流スターとしての知名度などを考えると、最上位ランクのチャン・ドンゴン（40）＝SBS『紳士の品格』＝、ソン・スンホン（35）＝MBC『Dr.JIN』＝、ソ・ジソブ（34）＝SBS『幽霊』＝、コン・ユ（32）＝KBS第2『ビッグ』＝がドラマに出演、視聴率争いを繰り広げているのだ。4人が同時期にテレビドラマに出るのは初めて。

　ファンの評価が視聴率という数字にストレートに現れるドラマは、今後のCMオファーや映画・ドラマ出演料の策定に影響を与えるだけに、俳優たちも大きなプレッシャーやライバル心を感じざるを得ない。

　では、4人の「成績」はどうなのだろうか。結論から言えば、4人が出演中のドラマの視聴率や話題性は「四天王」らしくないのが事実だ。4人は最高視聴率30％を超える代表作があるが、現在は高くても10％台、低ければ1けただ。

　4人のうち、それなりの数字を出して面目を保っているのはチャン・ドンゴン。『紳士の品格』は全国視聴率17.4％（TNmS調べ、9日放送分）、16.8％（AGBニールセン・メディアリサーチ調べ、10日放送分）で「凡作」のレベルは超えた。しかし、放送関係者たちは「序盤なのを考えると悪くはないが、チャン・ドンゴンが12年ぶりに出たテレビドラマで、2010年最高の話題作『シークレット・ガーデン』を手掛けた脚本家キム・ウンスクと、シン・ウチョル、クォン・ヒョクチャン両プロデューサーの再登板にしては満足のいく数字ではない」と言う。ドラマ評論家のコン・ヒジョン氏（スカイライフ対外協力チーム長）は「『紳士の品格』のようなロマンチック・コメディーの主な視聴者は30－40代の女性だが、そうした視聴者がドラマで見たいのは『若いイケメン』で、自分たちと同じように年齢を重ねていく（40代のチャン・ドンゴンのような）『中年のイケメン』ではない」と話す。

　ソン・スンホン出演『Dr.JIN』の最高視聴率は14.4％（AGBニールセン、3日放送分）、ソ・ジソブ出演『幽霊』は14.2％（TNmS、7日放送分）で、「大ヒット」とは言いがたい状況だ。ドラマ評論家でもあるユン・ソクチン忠南大学国文科教授は「両作品はメーンキャストたちの役の表現法がバラバラで、全体的にギクシャクしている印象がある。脚本と演出、俳優の演技力がそろってこそ『スター俳優のパワー』が相乗効果を生むもの。スターが出るからといって視聴率が保障されるわけではない」と語った。コン・ヒジョン氏も「ソン・スンホンとソ・ジソブの演技はこれまでの作品とあまり違いがない」と話す。

　四天王の中で最も苦戦しているのが、07年に『コーヒープリンス1号店』をヒットさせたコン・ユだ。兵役を経て社会性の強い映画『トガニ　幼き瞳の告発』をヒットさせた後、5年ぶりのドラマ『ビッグ』でお茶の間に戻ってきたが、最高視聴率は8.9％（TNmS、4日放送分）にとどまっている。着実に20％台を稼いでいる同時間帯のドラマ『光と影』（MBC）はもちろん、11日に13.2％を出したSBS『追跡者 THE CHASER』にも負けている。しかも、『追跡者 THE CHASER』はスター俳優もイケメン俳優もいない、中年の演技派俳優がメーンキャストの作品だ。ユン・ソクチン教授は「『ビッグ』は（成人男性と高校生の魂が入れ替わるという）ストーリーが非現実的な上、メーンキャストの演技もリアルさに欠け、感情移入できない」と評した。

チェ・ミンギ記者

朝鮮日報／朝鮮日報日本語版

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