インタビュー:2NE1はこうして作られる

2011/04/10 12:34

拡大する

 スポーツ朝鮮は創刊21周年を迎えるにあたり、文字通り「脅威の成長」を遂げた女性4人組ヒップホップ・グループ2NE1(トゥエニィーワン)の日常を初公開することにした。ソウル市麻浦区合井洞にあるYGエンターテインメント本社で新曲の準備をしているメンバーたちの「リアルな姿」に迫った。 ■手も足もバラバラのダンス  初めて2NE1に会ったのは、YG本社ビル地下にある振付室。四方が鏡で囲まれた広い振付室で、メンバー4人は軽くウオーミングアップしていた。一見、遊んでいるのか、振付のレッスンをしているのか見分けがつかなかった。  「このままステージに立ち、自由にダンスをするのだろうか」と思っていると、メンバーたちは「わたしたちのダンス、あまり合っていないですよね? 全然違うというか…」と笑顔で話す。ということは、もともとそういうダンスではなかったということか。

 すると、メンバーのCL(シーエル)が「わたしたちもほかのグループのように手の先、足の先までピッタリ合わせてダンスをしたいと思っています。でも、ステージ上ではそれができないんです。だから、ステージに上がった瞬間、全てを開放するんです。自由に音楽に身を任せます。わざとメンバーそれぞれが違うダンスをするよう振り付けているわけではないんです」と説明する。  ステージに上がるたび違う振付ができるのも、初めて振付をするときからメンバーたちの意見が積極的に取り入れられているからだ。BOM(ボム)は「振付師の先生も何も考えずに来て、わたしたちと一緒に音楽を聞いてからアイデアを出します。だから、メンバーの個性が自然とにじみ出るんです」と話す。 ■レコーディング室の思い出「2年前は…」  2NE1が愛される理由の出発点はレコーディング室だ。音楽が作られて初めて、振付や衣装が決まるからだ。それだけに、レコーディングに一番力が入る。3階にあるレコーディング室でレコーディングをする日は、できるだけ楽な服を着る。レコーディングをしているうちに朝を迎えることも多いため、だいたいはトレーニングウエアを着る。  デビュー2年で一番変わったのが、レコーディング室での姿勢。メンバーたちは初めてレコーディングをしたときのことをはっきりと覚えていた。BOMは「4人で長いソファーに並んで座っていました。新人なので、ソファーにもたれることもできませんでした。そうやってレコーディングを終えたため、ヘトヘトになりました」と、当時の姿を再現してくれた。  メンバーたちはまるで軍隊の新兵のように背筋をピンとさせると、今更ながらその様子が面白く思えたのか、こらえきれずに笑い出してしまった。  もうすぐ韓国でプロモーション活動を始める2NE1。ニューアルバムについては「今のところレコーディングが終わっているのは1曲です。これからもずっとここ(レコーディング室)に寝泊まりすることになりそうです」とこっそり教えてくれた。 ■専門トレーナーによって鍛えられたボディー

 ガールズグループと言えば避けられないのがプロポーションのキープ。2NE1は露出度が高い衣装を着る方ではなく、ダイエットとはあまり縁がない。だが、やせすぎで体重を増やさなければならないDARA(ダラ)以外のメンバーは、体重管理をしている。  興味深いのは、YG本社ビル内に広いトレーニングルームが設けられ、専門トレーナーが常駐しているということ。メンバーたちは「トレーニングルームから漢江が見えます。夜、トレーニングをしていると夜景がきれいで、もっと一生懸命になれます」と話す。  トレーニングルームでは、トレーナーがメンバーそれぞれに合わせたメニューを用意している。1日でも休むと体がスッキリしないほどトレーニングにハマっている一番年下のMINZY(ミンジ)は、トレーニング器具の間を行ったり来たり。DARAはあれこれやって楽しいのか生き生きした表情になる。

 体重に関して特によく話題になったBOMは「(自分が載っている)記事を初めて見たときは、『わたし、そんなに太っていないのに、どうしてこんな記事が出たのかな』と思いました。事実、初めは驚いたけれども、逆に『もっと実力を見せればいいんだ』と心に決めました」と言って笑った。  メディアに初めて公開された2NE1の日常について思ったのは「とても明るい」ということ。ちょっとした合間にイタズラをしたり、一度おしゃべりが始まると止まらなかったり。だが、レコーディングや振付のレッスンを始めると、たちどころに真剣な目つきになる。「ステージの上のカリスマ」の隠された秘密をそこに見つけた。 イ・ジョンヒョク記者

写真提供=YGエンターテインメント

スポーツ朝鮮/朝鮮日報日本語版