京畿道博物館と白南準(ペク・ナムジュン)アートセンターの向かいにある「ジエン・アートスペース(Zien art space)」。同所はたんに展示のためだけのギャラリーではない。陶磁が学べ、映画が見られ、食事ができ、ショッピングもできるなど、見どころ・楽しみどころ満載の複合文化空間だ。ソウルから少し離れてはいるが、時間が許すならぜひ行ってみたいところだ。
大学で陶芸を教えていたチ・ジョンジン館..
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京畿道博物館と白南準(ペク・ナムジュン)アートセンターの向かいにある「ジエン・アートスペース(Zien art space)」。同所はたんに展示のためだけのギャラリーではない。陶磁が学べ、映画が見られ、食事ができ、ショッピングもできるなど、見どころ・楽しみどころ満載の複合文化空間だ。ソウルから少し離れてはいるが、時間が許すならぜひ行ってみたいところだ。
大学で陶芸を教えていたチ・ジョンジン館長は、いわゆる文化事業を始めた芸術家。2年前に自己の土地に同所をオープンさせた。オープン後、館長の苦労は10年続いた。展示品が鑑賞でき、お茶を飲むことができ、文化講座も聞けるスペースにするために韓国と外国のギャラリーを見て回った。しかし同所は、周囲の商業地がスラム化しており、ソウルではないという問題があった。ただし京畿道博物館と白南準アートセンターが向かいにあったというのは大きな長所だった。さらに少し離れたところに韓国民俗村や京畿道国楽堂、アモーレ・パシフィック美術館などもある。
自然と芸術の味わいが感じる
将来新たな地下鉄路線が開通されれば、ソウル-京畿道間の所要時間はさらに短縮される見込みだ。ジエン・アートスペースへのアクセスは、地下鉄盆唐線宝亭駅で下車し、30番のバスを乗車、京畿道博物館で下車し、徒歩で10分ほど。この行き方をお勧めする理由は、行く途中で京畿道博物館と白南準アートセンターに寄ることができるため。京畿道博物館を突っ切るコースも悪くない。ただ、途中におしゃれなカフェやレストランがないのが残念だ。
しかしこれらは同所に行けば解決できる。同所に行くと、まず東洋と西洋のさまざまな陶芸品が売られているリビングショップがある。そこの階段を下りると、カフェ&レストラン「ハイドパーク」がある。またその横には小さな蓮池があり、そこで毎月無料で映画を上映している。レストランの階段を上がると、同所で絵画と陶芸を学んだ子どもたちの作品が展示されている展示館が見え、その前には教育プログラムが行われている陶芸室がある。同所は見ようによっては、リビング、居間、キッチンから成る家のように構成されている。ほかにもソマ美術館や仙遊島公園などを設計した建築家チョ・ソンリョンさんが設計した風変わりな階段も見どころだ。
また「一日陶芸体験」は韓国でのちょっと変わった思い出となるだろう。電話やインターネットで予約ができ、人数にかかわりなく申し込みを受け付けているとのことだ。よって一人の場合でも申し込みが可能だ。昨年韓流スターのペヨンジュンさんが同所で広告撮影を行ったため、その後多くの日本人観光客が訪れているとのことだ。このようにジエン・アートスペースは、映画撮影や雑誌の広告などでよく登場する京畿道の名所だ。美術をベースに、人の生活がさらに幸福になることを願うチ館長の思い入れが詰まった、芸術と生活が一つになったスペースだ。ちなみに「ジエン」は、「地」と「and」の合成語で、土から無限に広がる芸術の新たな可能性を意味する。
*住所: 京畿道龍仁市器興区上葛洞150-7
*時間: 10時30分-20時(ハイドパーク11時-23時、リビングショップ10時-17時)
*定休日: 年中無休
*Tel:82-31-286-8500
*ホームページ:www.zienart.com/jp
展示会のお知らせ
ジエン・アートスペースでは、同所で学んでいる子どもたちの作品を集めて展示会を行っている。4回目となる今回は、夏を迎えてさわやかなイメージを与える「海の中の物語」がテーマ。タイトルはその名も「海で生まれました」。海の魚や海藻類など各種動植物の作品には子どもたちの無限な想像力が発揮されている。同展示会の後には「ジエン・アート展」が1カ月間行われ、年末には障害を持つ子どもたちの個人展が行われる予定だ。
*営業日: 8月6日-10月2日
*時間: 10時30分-20時
*料金: 入場無料
atti/朝鮮日報日本語版
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