「弘大(=ホンデ、弘益大学)」一帯の街並みは、外国人観光客にも韓国人の若者にも大きな意味を持つ。カルチャー&アートをベースに、想像力あふれるスペースや自由な発想を持つ人々・アーティストに会える街。実は、この街について語ろうと思ったら、分厚い百科事典くらいの本になってもおかしくないのだが、これから2回にわたり、ぜひ行ってみてほしいお勧めスポットを厳選して紹介したい。もちろん、以下の情報はごくごく一..
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「弘大(=ホンデ、弘益大学)」一帯の街並みは、外国人観光客にも韓国人の若者にも大きな意味を持つ。カルチャー&アートをベースに、想像力あふれるスペースや自由な発想を持つ人々・アーティストに会える街。実は、この街について語ろうと思ったら、分厚い百科事典くらいの本になってもおかしくないのだが、これから2回にわたり、ぜひ行ってみてほしいお勧めスポットを厳選して紹介したい。もちろん、以下の情報はごくごく一部に限られているため、もっともっと弘大をエンジョイしたい方は、1週間くらい冒険してみるのもアリだ。
*アクセス
❶ 地下鉄2号線・弘大入口(홍대입구)駅下車。5番出口から弘益大学正門方面へ。
4番出口からなら、弘大「歩きたい街」に出る。1番出口なら東橋洞方面へ。
❷ 地下鉄6号線上水(상수)駅下車。1番出口から極東放送局・弘大正門方向へ。
2番出口からは児童公園・弘大駐車場路地方面へ。
弘大名物!創作市場&フリーマーケット
弘大で一番「弘大らしい」イベントといえば、週末ごとに開かれる「フリーマーケット(free market=自由市場)」。古着やアンティークを売り買いする「フリーマーケット(flea market=のみの市)」ではない。この「フリーマーケット」は希望に燃える若いデザイナーたちがいろいろな人に会い、話すことができる「コミュニケーションの場」でもある。ジャンルを越えた服・アクセサリー・ファンシーグッズ・靴など、頭のてっぺんからつま先までカバーできるアイテムがいっぱい。キュートなものも、ビンテージ感あふれるものもそろっているが、リーズナブルな値段で多くの人々の目を引きつける。サッカー・ワールドカップ韓日大会に伴うイベントの一つとして2002年に始まったフリーマーケットは、冬を除く3月から11月までの毎週土曜日、弘大児童公園で行われている。ここに行けば、手仕事やアイデアが光る韓国の若い感性に出会える。ここで行われているフリーマーケットは、児童公園周辺の店とは関係ない。マーケットは13時から18時まで。www.freemarket.or.kr
■DIVINO
韓国にイタリアン・レストラン数あれど、リーズナブルでおいしい店といえば断然、「DIVINO(ディヴィノ)」がトップ3に入る。見た目だけで中身が伴わない店とは違い、この店はイタリア・ナポリ出身の店主サルバトーレさんが自らペンキを塗り、インテリアを手掛けただけあり、しゃれたムードでとびきりのピザとパスタが味わえる。リーズナブルなお値段はボーナス。一度訪れたお客さんのことをしっかりと覚え、次に来た時、大歓迎してくれるサルバトーレさんの温かさが伝わってくる。しかも、ピザ好きには絶対に外せない、「弘大でピザがおいしい店」という話が口コミで広がっている。店が2階にあるため目に付きにくいが、「味で勝負すれば成功する」というセオリーを証明している。トマト・モッツアレラチーズ・バジルというシンプルな「マルゲリータ」(1万3900ウォン)や、モッツアレラチーズ・ガーリック・エビ・ルッコラなどがトッピングされた「パンテレリア」(1万5900ウォン)など、11種類のピザがお出迎え。パスタは9種類で、ガーリック・オリーブ・ケイパー・アンチョビーにトマトソースのスパゲッティ「アッラ・プッタネスカ」(1万3800ウォン)や、ブランデー・エビ・オレガノ・パルメザンチーズ入りのリゾット「アッラ・セルトシナ」(1万5800ウォン)がお勧めだ。
*住所: ソウル市麻浦区西橋洞361-8
*時間: 12時-21時30分
*定休日:日曜定休
*Tel: 82-2-322-0227
■多情多感
店主の娘が名付けたという韓国家庭料理店「多情多感」は、その味と値段が大人気で、タレントだけでなく外国人客にも人気。実は口コミで政治家もやって来るそうだ。記者も驚いたのは、メニューのほぼ80%が5000ウォン札1枚で済むということ。キムチチゲ(キムチ鍋)、スンドゥブチゲ(おぼろ豆腐鍋)、テンジャンチゲ(韓国みそ鍋)などのチゲ類や、玉子焼き定食、キムチチャーハン、石焼きビビンバなどを、最近の物価事情から仕方なく1カ月前に5000ウォンに引き上げた。サンマキムチ・豚肉炒め・イイダコ炒め・タッカルビ・豚キムチ・サバの煮付け・トゥッペギ焼き肉は少し高めだが、それでも6000ウォン。この店が有名なのは、料理のほかにも理由がある。それは、親切さと笑顔、そして清潔さと温かい人情たっぷりの店主夫婦が人気だから。自分の子供のような世代のお客さんに、ご飯のおかわりを1杯サービスするのもそう。家でご飯を食べるような気持ちでこの店にやってくる学生や会社員からすれば、親代わりといってもいい。人気メニューはキムチチゲ、石焼きビビンバなどだ。日本語で書かれたメニューもあるので、お気軽にどうぞ。
*住所: ソウル市麻浦区西橋洞327-17
*時間: 10時-21時
*定休日: 日曜定休
*Tel: 82-2-332-3521
■Burger B
中2階にあるので、看板は少し分かりにくいが、弘大の学生はもちろん、観光客にも知られているカジュアル・アメリカン・スタイルのバーガーハウス。セルフサービスなので、高級食材&極上の味でもお値段控えめ。また、混じりっけなしのオーストラリア産肩ロースのパティは伝統的な調理法でグリル焼きにしているので、肉汁たっぷり。ハンバーガーは8種類。小さめサイズのポップバーガーは女性に人気。この店のチップスは米粉をまぶして揚げてあるため、あっさり味でサクサクしている。
*住所: ソウル市麻浦区西橋洞362-7
*時間: 11時30分-22時(金・土は25時)
*定休日: 年中無休
*Tel: 82-70-8870-9220
■Avec nous
フランスに料理修業に行ったものの、ベーキングにこそ自身のアイデンティティーがあることに気付き、パイの世界にハマったご主人。その後、韓国に戻り、タルト専門店「Avec nous(アベック・ヌー)」を2007年にオープンしたが、当時の弘大裏通りには本当に何もなかったそうだ。ところが、それ以来、急速にカフェやレストランが次々とオープン、店の近くだけでもカフェ・バー・レストランが十数件になった。生クリームのケーキがあまり好きではなかったため、タルト(5000ウォン台)を選んだという。フレッシュな旬のフルーツを使って人気が出た。今はデザートだけでなく、キッシュや玄米ご飯をベースにした軽い食事メニュー(7000-8000ウォン台)も。オープンキッチンで、店内は四方が広く開いた涼しげな造り。夏でも秋でも季節感をたっぷり楽しめそうだ。静かなカフェでおいしいパイをほおばりながらゆっくり過ごすなら「Avec nous」へ。
*住所: ソウル市麻浦区西橋洞385-134
*時間: 11時-23時
*定休日: 年中無休
*Tel: 82-2-324-1118
■With thee
信仰心のあついクリスチャンでもある店のご主人がつらい思いをしていた時、賛美歌の一節からヒントを得て、カフェの店名を「汝(なんじ)と共に」という意味の「With thee(ウィズ・ジー)」にした。言いにくければ「ウイジー」でOKだそう。見ればひと目で分かる黄色い店は、専門がハンドドリップ・コーヒーとクッキー、ブラウニー。特に、ブラウニーはサイズが豊富で、どれも注文が相次ぐほど人気が高い。一見クッキー・カフェだが、そのクッキーがあまり多くないのが残念といえば残念かも。けれども、韓国の人気ベーカリー「パティスリー・エグチ」からいただいた秘伝のレシピで作るココナッツ・クッキーとサブレを味わったら、そうした不満はスッキリ解消。クッキーは一つ700ウォンから。ブラウニー・マフィンサイズは4500ウォン、ミニハート3000ウォン、ブラウニー・パウンドケーキは2万ウォン。軽い食事になるサンドイッチは6000ウォンからで、パンプキンスープ5000ウォンも。夏のスイーツ、かき氷はベリー&ベリー、バニラソースなど5種類ある。
*住所: ソウル市麻浦区西橋洞328-26
*時間:12時-23時30分
*定休日:年中無休
*Tel:82-2-323-2094
atti/朝鮮日報日本語版
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