―『コーヒープリンス1号店』には日本語のせりふがありましたが、もともと台本にあったのでしょうか。
「台本には韓国語で書かれていて、自分で日本語に訳していました。実は、あの役はもともとハーフの役ではなくて、留学していた韓国人という設定の役だったんです。監督とミーティングをしている時に、日本語ができるなら、日本語を使うのもおもしろいということで、いきなりハーフになっちゃったんです(笑)」
―今ま..
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―『コーヒープリンス1号店』には日本語のせりふがありましたが、もともと台本にあったのでしょうか。
「台本には韓国語で書かれていて、自分で日本語に訳していました。実は、あの役はもともとハーフの役ではなくて、留学していた韓国人という設定の役だったんです。監督とミーティングをしている時に、日本語ができるなら、日本語を使うのもおもしろいということで、いきなりハーフになっちゃったんです(笑)」
―今まで演じてきた中で、気に入っているキャラクターやせりふというのはありますか。
「すべての作品のキャラクター、それぞれに気に入っているせりふはあります。そのキャラクターの性格がすべてわかる、というような一言があるものなんです。『コーヒープリンス1号店』で言うと、『女とか男とかの問題じゃなくて、人としてどんなに惹かれるのかが大事』というのが気にいっています」
―作品を選ぶに当たって、こだわっていることはありますか。また、今後やってみたい作品などは。
「作品というのは、俳優、監督、スタッフが集まって1つの作品を作るものですが、その作品の中でどれだけ自分がその中に溶け込めるか、が重要です。そして監督がすべての絵を描いていくのですが、その絵にはまるような芝居をやっていきたいんです。やりたい作品というのは特にないんですが、シナリオを読んでピンとくるようなことが伝わるような作品ができればいいですね」
―公式来日は1年ぶりですが、その間、日本にはいらしてましたか。日本では何をしますか。
「ハイ。楽器を買いに東京のあちらこちらを周りました。洋服も日本で買います。日本には、韓国にないブランドや不思議なものが多いので好きなんです。アクセサリーは普段は指輪しかしないんですが、そういうものも買います。今日の物もですが、仕事の時も私物なので」
―今彼女がいないとのことですが、本当ですか。どんな女性がタイプですか。
「本当です。彼女欲しいですね。付き合っていたのは、4~5年前になりますかね。タイプは…ないです。女性なら(笑)」
―では、女性のどこに惹かれますか。
「首ですね」
―自分の体の好きなところはどこでしょう。
「うーん…骨盤? すごく狭くて変わってるんです(笑)」
キム・ジェウクはシャイな性格で、伏し目がちに、語り口も少しぼそぼそと話す。日本語は非常に流ちょうではあるが、それゆえに、むしろ微妙なニュアンスを伝える会話や説明をする際の言い回しや言葉の選び方に慎重になるからだろう。しかし、その中身には気負いやカッコ付けるところがない、ゆったりとして素直な「自然体」の姿が垣間見えた。
ファインダー越しに見ると、モデルだけあって、確かに小さな骨盤が超スリムな体型を強調している。筋トレなど何か体作りをしているのかと尋ねると、「腹筋は毎日していますが、筋肉はすぐ落ちちゃうんですよ」と言う。
好きなポーズをとってもらおうかと尋ねたが、「特にないんですが、『笑ってください』と言われると、あまり得意ではなくて…クールな表情のほうが楽なんです」と語った。
クールな表情のキム・ジェウクは確かにフォトジェニックですてきだが、柔らかい笑顔も魅力的だった。そんないろいろな表情を、演技でも見せてもらいたい。来春には待望の新作で会えることを期待している。
東京=野崎友子通信員
朝鮮日報日本語版
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