映画評:もう一人で地球を守る時代ではない(下)

2008/01/20 10:03

 何度見ても飽きることのない、感性豊かなストーリーは今でも魅力的に感じられますが、2008年の「エヴァンゲリオン」は世紀末の人々の憂鬱な心を再び代弁するにとどまっています。シンジは「乗りたくない。僕がどうしてこれに乗らなければいけないのか」と自らの運命を呪いながらも、結局は祖国と地球を守るために苦戦を強いられることになります。ただ「義務感」だけのために、やりたくもないことをやる。それがシンジの悲劇..

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