【レビュー】チョ・インソン主演『卑劣な通り』、‘卑劣な欲望’の果ては・・・

2006/06/10 16:05

 ‘組織暴力’がテーマになって久しい映画館街で誰もが抱く疑問だ。ユ・ハ監督も同じ質問を自らに投げかけて当然だ。  『マルチュク青春通り』で暴力が生まれる過程を追究したユ監督は、彼の言葉通り今回の作品で「生まれてしまった暴力性がどのように消費されるか」を示している。  三流暴力団員で29歳になるビョンドゥ(チョ・インソン)。組での地位はナンバー2だが、踏み倒された金の回収が仕事の全てで、周りに一..

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