【レビュー】朝鮮王朝時代の宮廷芸人を描いた『王の男』

2005/12/29 17:50

 『王の男』(29日公開)で確認することは抑えられないエネルギーだ。微賤な芸人が空の下、最高権力者である王の思いのままに翻弄する時のカタルシス、千丈の断崖のような綱の上で宙返りをする時のスリル、同性と異性に対して感じる嫉妬と魅惑が張り裂けそうな緊張感と共に視覚化される。それは今までの韓国時代劇映画では見られなかった新たな経験だ。  『王の男』の舞台は燕山君時代の朝鮮。前作『黄山伐』で三国時代のユ..

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