韓国戦争後の日本人妻の苦しみ描いた小説『理髪師の女』

2005/11/21 14:59

 36歳の若手作家チョン・ソンテの視線は、60年前の“敗戦”と光復(クァンボク、日本の植民地支配から解放された日)前後に焦点を当てた。  しかしチョン・ソンテが掘り起こした過去史は、“被害者”韓国と“加害者”日本をはっきり2つに分けることはできなかった。 植民地朝鮮を女性化、他者化する慣習的視線とも相反する内容だ。  長編小説『理髪師の女』(チャンヘ出版)でチョン・ソンテがひも解いたテーマは、..

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