【レビュー】売春女性と一途な独身農夫の純愛 『君は僕の運命』

2005/09/21 12:05

 新しい波が主流を占める社会は物悲しい。それは愛だけが最後の宗教と信じて疑わない寂しい個人に対する悲しい傍証でありながら、ある意味その残っている宗教染みた事実はファンタジーに過ぎないという事実を反証する憂鬱な事例だからだ。男女の出会いさえ「産業」になってしまった冷たい世俗都市で『君は僕の運命』だとは…。  監督自ら「通俗純愛劇」であることを宣言しているパク・チンピョ監督の『君は僕の運命』は、そう..

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